ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

2017-02-05から1日間の記事一覧

金(注釈)

ショーエーとか古宿支店とか、金融腐蝕列島のモデルになった元銀行員の方の書いた小説(名前忘れ)がベースです。 パクリです。1990年代って感じです。タイトルは思いつかないので適当です。キムとか読まないでくれ、頼む。 金融腐蝕列島 (上) (角川文庫) 高…

金11

金は、面倒臭いから、等分に山分けした。 全部で200万くらいしかなかったから、大したことは無い。 謝礼が200万ってことは、証券野郎は、銀行株の空売りで1000万くらい儲けたのかも。 戸川の部屋には、再び静寂が訪れた。 坂巻は転職に成功すると、ほとんど…

金10

捜査官や官庁の人が、古宿支店へ踏み込み、現場は仕事にならない。 香田は銀行をクビになりそうとか、元彼女の彼氏に絡まれているとか、もろもろの事情で、1人で家に帰る気分がしなくて戸川のマンションに押しかけていた。 どうせ箱崎と坂巻が居候してるん…

金9

箱崎は山野に呼び出された。禁煙席に座った山野は、そわそわして指でテーブルを叩いていた。自他ともに認めるヘビースモーカー。 「今日は、監察課のストーカーはいないのか」「いるよ、多分ね。でも今日は後ろ暗いことを話しにきたんじゃない」山野は、先に…

金8

「美濃部君は、部下の人望が厚くて、羨ましいですよ」「はあ」 美濃部が呼び出された相手は、重役候補の美濃部よりさらにもう1つ階級が上の、次期頭取と言われている人だ。 狸オヤジっていう風貌で、性格もそのままという噂だった。 美濃部は椅子も勧められ…

金7

「私は本来、あんたみたいな人たちに会っている暇はないんだよ。忙しいのにゴタゴタ、何をやっているのかね」 事件屋もどき、それも小物だ。邪険にしなければ、無限に沸いてくる人種だった。 それを、当行の銀行員が連れてきた。古宿の支店長とその部下。 「…

金6

脅迫文には、サクラ銀行の融資担当者は、俺と寝ないと融資しないと脅した、とか、すごいキャップションがついていた。 教訓その1、人は金の為には何でもする。香田の憂鬱は止まらなかった。 おまけに今日は、たまたま資料室へ取引先のファイルを取りに行っ…

金5

戸川が扉を開けると、書類を小脇に抱えた箱崎の後を、坂巻までついてきた。頭が痛いが、物は考えようか。 坂巻は均整の取れた体格をしているけど、こんな奴なので、ボディーガードとしてはあまりに頼りにならない。 が、イザとなったら、相打ちさせて両方と…

金4

「誠意を見せて欲しいんですよ」 あっそう、お客様のお求めの、誠意は当店では、ただいま品切れです、と言えないのがもどかしい、こういう場合に、ありがち過ぎるセリフに、戸川は、能面顔で頭を下げないといけない。 そういうのって、慣れてるけど。 単純に…

金3

同情するなら金をくれ、というセリフが子供のころ流行っていたドラマにあった。 戸川が担当している融資先の彼らには、会社員のように、毎月決まったお給料が出るわけではない、 銀行が融資しなければ、彼らの家族や従業員は、路頭に迷う。 「キミの抜擢は見…

金2

「俺のスマホには、戸川のメールとか入ってるし、写メも持ってるし」 「ドアの前に座り込んだくらいで私が折れると思うの」 目の前には誰の眼にもそれと分かるイケメン、ただし無職。 座り込んでいた坂巻が立ち上がって戸川に近づいてきたので、彼女は少し後…

金1

とりたてて人に言いふらしたいことではない、むしろあまり人に知られたくない。 うーん、将来性がないっていうかー。 ファー。 香田は、結婚を考えていた彼女に、他の男に乗り換えられて、クサクサしていた。 側にいて当たり前だった人が急にいなくなって、…

AIIB丝绸之路=印度=铁路10

休日のナジームは、会社を辞めたサストリの屋敷にいた。 ナジームは、暖炉のそばの、虎の置物をなでた。 「ファンさん、趣味悪いね」 「そう?父さんは気に入ってる」 「こっちのパンダの置物は、何なの」 「それは、餞別」 「外で働いている人たちは、本当…

AIIB丝绸之路=印度=铁路9

「インターポールのカシミール出身者が、暴走したんです。 彼は、この戦局のシュミレーションデータを、インド軍に届けようとした。人民解放軍の行動は、完全に読まれている。」 ファンは、チョウという情報将校にメモリを渡した。カシミールの人民解放軍の…

AIIB丝绸之路=印度=铁路8

ナジームは何事もなかったように、駅へ戻ってきた。 人事部へ向かうと、ナジームは、音声データをファンへ渡した。 統括部長のファンは、テロの予告があってから、ずっとこの駅に駐在していた。元は、本社の人間だ。 少しでも身の潔白を証明しようと思い、ナ…

AIIB丝绸之路=印度=铁路7

「不審な行為をしてきた男性に、手錠をかけるだけでいいんですか」 スラムで集めた女性の1人が地元の言葉で聞いてきた。 コープラは、インターポール株式会社の、数少ない、インド人の女性警備員だ。トラブルを起こした乗客と、言葉が通じないときなどに、…

AIIB丝绸之路=印度=铁路6

サルマは、いつものようにダラダラと、構内を見回っていた。 遺失物の回収、酔客の追っ払い、トラブルがないか、見回り。 「オイ、ナジームってやつはいるか」 サルマは、スーツ姿の中年男性に肩を掴まれた。 「ナジームがどうかしましたか。用事があるなら…

AIIB丝绸之路=印度=铁路5

サストリは、休日に帰省した。広いインド亜大陸に広がる、便利な鉄道網が、地方からデリーへ、日帰りを可能にした。 「仕事を止める?勿体ないじゃないか。良い会社だし、ナジムくんだっているじゃないか」 2人は来客用の居間のテーブルへ、向かい合って座…

AIIB丝绸之路=印度=铁路4

「ナジムは、最近組合活動、してないじゃん」 「サンジャイは、僕がテロリスト扱いされたって、知ってるだろ」 サストリ・サンジャイはアーメド・ナジムの側に座った。彼らは、学生時代からの知り合いだ。 サストリは地方のいいところの坊ちゃんで、アーメド…

AIIB丝绸之路=印度=铁路3

「カシミールはわが領土だ。 70年前、聖なる大地へ、罰当たりな国境を引いて、 我々の聖なる領土を奪った野蛮人を処刑する。 白人と、インド人だ。 インド=シルクロード鉄道の乗客は、それに相ふさわしい」 いろいろザルな脅迫文だった。間違いを指摘しよう…

AIIB丝绸之路=印度=铁路2

デリー駅には、シルクロード鉄道をインドに迂回させた、剛腕政治家、ガンジーの像が立っていた。 彼は、それってシルクロードじゃないじゃん、などの指摘を受けつつ、 膨大な人口を抱え、将来の乗客数増が見込めます、などと政治家特有の詭弁を吐いたが、無…

AIIB丝绸之路=印度=铁路(インド=シルクロード鉄道)1

AIIB(アジアインフラ投資銀行)の資金で、合弁会社が敷いたこのインド=シルクロード鉄道は、この辺に通っているインドの鉄道と比べると、桁違いに早かった。 ただ、よく牛や人が路線へ飛び出して、その速度も止められることが多々あった。この区間の、…

完全浮気マニュアル、とか。

空欄

イケメン・ツァーリ9

マリーシャの元いたボスのアジトが、大規模な捜索を受けた。 容疑は、ハッキングや、違法なマルチウェアの配布。 ンプトラに不正なルートで献金をしたとか、集計作業を操作したとか、 左派のゴシップ誌の噂の余波を受けたのだ。 マリーシャはそれを新聞で読…

イケメン・ツァーリ8

「カーチャさんは、彼氏とかいないのか。 ヒラリーさんみたいな怖い女の人の元にいると、男が逃げていくよ。 よかったら俺んところのイケメン警官を紹介するよ。 正義感あふれるNPOの女性に、汚れ仕事の出来る警官たち、鬼に金棒ってやつだ」 アレックス…

イケメン・ツァーリ7

「ヒラリーさん。世の中、あんたみたいな、自由意志の塊みたいな、エリートさんばかりじゃないんだよ。 アメリカは自由の国だ。どこよりも人々が自由になれる国だ。こんな良いところはないよ。 でも、それが建前なことは、よほどの豆腐頭でない限り、誰でも…

イケメン・ツァーリ6

メモリのコピーを取った後、ヒラリーは優しい牛の録音テープを、親しい刑事のブラッドリーに渡した。 ヒラリーのNPO組織が、独自にルシア・マフィアへスパイを入れていることは、ブラッドリーにも話してあった。 アメリカの警官とルシア・マフィアの癒着…

イケメン・ツァーリ5

「ライウクナのマフィアが、市議の親族のヒラの警官を殺した?それがどうかしたか?」 「ライウクナの奴らは証拠隠滅が上手いです。それにライウクナの紛争には、アメリカが一枚噛んでいます。 だから、あんなに事態が長引いているんです。それで、その市議…

イケメン・ツァーリ4

異国の地でも、台所は彼女たちの城になった。農夫の旦那は入ってこない。 ホットケーキを作り過ぎてしまったの、遊びに来て頂戴。 サーシャは、ターニャの家のリビングでホットケーキを御馳走になり、ターニャのいじっているパソコンを覗きこんだ。 彼女たち…