すみま千円(漱石のほう)

レポート置き場かな?宜しくお願いします。

2017-02-10から1日間の記事一覧

侍13

「これで俺たちは、目出度く再会ってわけだな」 留置所には、10人ほどの人が詰め込まれた。5人は同じ牢屋へ放り込まれた。 隣の留置所にはセルバンデスの会社の社員とか、ツェーと、ツェーがチクった幹部とか、いろんな奴が入っているようだ。 ミャオがロン…

侍12

「ミャオは、何で 創華ビルヂングの株で儲けないんだ?奴らが不正やったのを知ってるのは、俺たちだけだよ。 俺はスマホで中国の株のやり方分からないけど、お前はいつもやってるから、ウハウハじゃん」 「アホだな。株価っていうのは、俺たちが不正を知って…

侍11

「セルバンデスさん、このフラッシュメモリどうですか。 この間話した、広州市の、建築会社です。 俺らが襲撃に行って、持ってきた変な絵の裏に入っていたっていうんです。興味ありますか」 セルバンデスは、ロン毛に渡されたメモリを手に取った。 「ほーん…

侍10

ロン毛が買い物に出かけると、ウルスラが外で待っていた。服に少し血が付いていた。 彼はリンチにあった男を、社長の命令で捨てに行ったのだ。 ウルスラは、小さなメモリスティックをロン毛に差し出した。 「何、これ。なんか良いもの入ってる?エロ動画とか…

侍9

ウルスラがインターフォンで用件を言ってしばらくすると、2人の男が出てきた。 高そうな服を着た、身ぎれいな男と、ボロボロになった男。 「こいつ、外に捨ててきて。どこでもいいから、1時間くらい走らせて、山の方に捨ててきて。人目のつかないところ。…

侍8

「取られた金を取り戻しに行ってきます。しばらく帰りません」 紙切れがテントの奥に置いてあった。日本語で、ノリの字が、タカには分かる。 本来、タカの目にしか触れなかったはずのものだ。 「こういったら悪いんだけど、ノリが金を持って逃げたと思うんだ…

侍7

「ハシダさん」 リンが、怪訝な顔をしてタカの部屋を訪ねた。 不穏だ。気を付けていたつもりだが、何か粗相があったのか。 タカは胸騒ぎがし、呼吸が浅くなった。 「ハシダさんの知り合いと言う人が、会いに来ています。 ハンさんと言うんですが、会いますか…

侍6

「俺はロン毛が怪しいと思ってる」 ロン毛、長髪だからロン毛と呼ばれていた。あの中では、一番のイケメン。 現場で汚れた服を着て居れば、女からドブネズミみたいに見られるから、イケメンでも意味がないんだけど、 ノリはロン毛を詳しく思い出そうとした。…

侍5

ウルスラは朝のメッカへのお祈りが終わり、携帯用の絨毯を畳んでバックに戻した。 いつか金を貯めて、現場のメッカに巡礼に行きたい。 それは中国の奥地に生まれたイスラム教徒としては、平凡な、言いようによっては、むしろ陳腐な、希望だった。 メッカへ行…

侍4

タカは死体を埋めた後、しばらく仕事が途切れた。 失業して、闇屋の事務所みたいな部屋に上がり込んでいた。 綺麗な家ではないが、人がたくさん入るだけのスペースがある。ただファイルキャビネットや書類が積み上がっているので、足の踏み所は少なかった。 …

侍3

この辺は100個以上のテントが張ってある、スラムと化した地区だった。 もちろん、街の浄化とか、施設の建設とか、何か理由があればいつでもテント群は撤去される。 そのリスクを勘案しても、逃げて他の場所を見つけるのに、大した荷物もないし、 街中なので…

侍2

日本人、ウイグル人(ウルスラ)、どこかの難しい名前の田舎から出てきた奴(ミャオ)、四川人が1人(ハン、ロン毛)。 ノリは横にいる従業員たちを見て、この中ではロン毛が一番イケメンかな、俺は三番目くらいかな、と考えたが、 仮に自分が一番のイケメ…

侍1

今回は少し危ない仕事だけどいいかな?と言われて、 タカは断ればよかったと後悔したが、遅かった。 そのときタカには仕事が無かったし、 前回は相場の2倍の職場を斡旋してくれたヤンさんの言うことは、断りにくい。ヤンさんは闇屋だった。 闇屋というか、…

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アメリカで失業したエンジニアにとって、日本ってどうですか?