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なぜメルケルは「転向」したのか-ドイツ原子力四〇年戦争の真実

なぜメルケルは「転向」したのか-ドイツ原子力四〇年戦争の真実
なぜメルケルは「転向」したのか-ドイツ原子力四〇年戦争の真実 熊谷徹

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検索するとドイツ情報多い。そんなドイツの原発史を一冊に。

チェルノブイリ。フクシマ。

フクシマへのドイツの反応は、ヒステリックだった世界のリアクションの中でも群を抜いていて、ドイツ人ジャーナリストが、日本人にたいして申し訳ない、恥ずかしいと謝罪する程だが、それが脱原発への原動力になったそうです。

 

指導力を発揮したのが、東欧から西に転じ、コールに引き上げられ、そのコール批判で首相の座を射止めるなど変わり身の早い保守派のメルケルです。庶民に吹き荒れる反原発旋風を見て、すぐに反原発に転じ、ツルの一声です。

 

ドイツは元々どの政党も過半数を取れないので、民意を無視できない、政治のダイナミズムが見られます。自民党が最大議席を取った日本では無さそうです。

政治勢力でいえば分裂した民主党や弱小左派などが反原発を核に大政党をつくると、一大勢力になるかもしれませんが、

日本は周辺各国から電線の通っているドイツと違い、エネルギー供給が不安定だし、彼らの提唱する鎖国政策では人口過剰です。エアコンが切れて、熱さ、寒さに晒されれば、彼らの票田にする弱者から順番に死んでいきます。

 

ドイツのロードマップでは、2020年頃までには全廃という看板を掲げつつ、電力料金が乱高下して、無理だとか、大丈夫だとか、揺れている最中のようです。

日本は勢力圏縮小を進めるアメリカの核の傘の下にいるのがあやしくなってきていることなど、エネルギー政策(石油の供給とか)が不透明です。

 

あとは元々ドイツが、東西冷戦で核戦争の舞台になりえる想定だったことや、チェルノブイリの風下で被害がひどかったことなどから、人々の間では反原発がブームで、過激派テロなどが続発していたという史実が書いてあります。