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通貨燃ゆ(日経ビジネス人文庫)

通貨燃ゆ(日経ビジネス人文庫)
通貨燃ゆ(日経ビジネス人文庫)谷口 智彦

日本経済新聞出版社 2010-05-07
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ノーパンシャブシャブ(90年代の大蔵省の性風俗店での接待のスキャンダル)の裏とかが分かります。

戦後マーシャルプランなどにはじまるワシントンコンセンサスと、東アジアに広く見られた開発独裁的なレジームの対立、そして当時頻発した大蔵省のスキャンダルの真相など。

元大蔵官僚の、アメリカ留学してる人としてない人の違いみたいな暴露本とかも出ているようですが、わかりません。

1990年代にアメリカが日本を叩きにきて、連日ホットなニュースになっていた、市場開放要求と、国内産業の保護とか。

当時の東アジアの奇跡はプッシュ要因としてだけで、買い手側のアメリカの消費市場がプル要因として大きかったそうです。

社会科の教科書とかにも雁行型発展と書いてあった気がしますが、そうした俗説を覆していて、アメリカや中国の大市場が牽引力なのは、今の新興国の勃興も同じだそうです。

また、通貨はただの決済手段ではない。1990年代の円圏構想(ジャブジャブに溢れていた円を国際通貨化する)への、アメリカや中国のリアクションや、それが立ち消えになった顛末などが載っています。

ドル、ユーロと最強通貨が普及していく中、かつて円の国際化は潰されたようで、それが良かったのか悪かったのかは藪の中です。

日本で延々とあるリフレ論争(日銀が札束をすれば、世の中にお金が行き渡るか)は、アメリカの赤字体質とドル覇権バージョン(ドルを垂れ流して世界通貨として流通させる)に似ているとか。

ピタゴラスイッチみたいなかんじで、がってんがってん、経済ってあまりおもしろくないと思ってる人にオススメです。

この人は官僚なので、「操作」できる立場にないことはなく(そういうビジョンで仕事をしている)、一般人のシステムを学ぶ、みたいな迂遠さと比べて、すごいです。

経済活動には、観察者(ブロガーとか)、追随者(デイトレとか)、いろんなポジションの人がいますが。

デイトレするのに、知ってて何になるのとかいわれるかもしれないが。ここは、戦闘力10、ゴミだな、みたいなレベルですが。

この人は財務省でなくて外務省で、へえ外務省そんなことしてるのかという、よくわからない雲の上です。

あとはニクソンショックや日本の満州の偽通貨、旧ソ連周辺のオレンジ革命時の、ソ連とアメリカの通貨戦争なんかも、書いてあります。

大金を抱える日本は、アジア通貨危機のときの東南アジア諸国のように翻弄される立場ではなく、投機しようとおもえばできるポジションで、その分暴走しないよに縛りもキツイ、日銀の動きなどの分かりにくさの端が垣間見れます。

逆さに振っても何も出ない、金欠の焼野原も困りますが、とりあえず経済大国は責任が重いんでフーという感じです。

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