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アメリカ文学史のキーワード

アメリカ文学史のキーワード (講談社現代新書)
アメリカ文学史のキーワード (講談社現代新書)巽 孝之

講談社 2000-09
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あまり読みやすい本ではないかもしれないですが、大学でアメリカ文学史などを取ってしまった人や、アメリカ文学をよく読む人なんかに向いてます。映画ファンも参考までに手に取ってみると、批評視点が深まるかも知れません。

日本文学史との違いに唖然とするか。

コロンブスはアメリカを発見したけれど、4世紀前にはバイキングが発見しているようです。

コロンブスはスペイン女王の寵愛を得られず失意のうちに死ぬ、みたいなオペラがたとえばコロニアニズムとして古典の1つのパタンとか。

そういうことが、

リパブリカニズム(寸暇を惜しんで自己啓発)、

ロマンチシズム(アメリカの世界航海)、

ダーヴィニズム(当時は大まじめに、黒人はサルと人間の進化上のミッシングリンク(隠れた鎖)と見なされていた)、

など項目別に紹介されています。

ディズニーにもなったポカホンタスは、酋長の娘にホレられて戻ってくる、手柄話というか、当時インディアンをかなり迫害していた中でこんなものが流行ります。いわゆる偽善か。

日本へ開国を迫っていた頃には、蝶々夫人オリエンタリズム)が流行り、戦中には黄禍論が流行る、とか、時流が反映されます。

著者はアメリカで、日本がアメリカの文学史に与えたインパクトというテーマで講演したとか。

映画のルルオンザブリッジの、南北戦争ベトナム戦争が交錯するとかはタブー感じがあってよいです。日本では戦国自衛隊くらいしかありませんが。

映画史との関連はもっと読みたかったです。

文学史といっても、村上春樹の好きそうな前衛的なものではなくて、向こうの教科書に載りそうなものが中心になっています。

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