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憲法力―いかに政治のことばを取り戻すか

憲法力―いかに政治のことばを取り戻すか (角川oneテーマ21)
憲法力―いかに政治のことばを取り戻すか (角川oneテーマ21)大塚 英志

角川書店 2005-07
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安倍政権で何となくフェイドアウトな一冊ですが、斬新です。

生徒が自分で憲法前文を書いてみて、国と個人との関係を掴む授業をまとめてあります。

一部のクラスで実施された実験的な授業のようです。

今のところ、日本の憲法は武力放棄を謳っていますが、憲法といっても、銃で自衛する権利みたいな方向へ行くアメリカのような国もあるし、

こういう授業を受けさせられた人の中にも、右翼少年はいるだろうし、関係性を、国と個人に絞るのはレトリックとして卑怯だという見方もありそうです。

憲法の穴埋めなどくだらない授業が多いので、国と国民が契約する憲法の理念を学ぶのは、良いですが、9条というのはずいぶん政治的です。

9条の場合、もしくは他の条文にしても、社会福祉を可能にする、国と個人の間には、敵国というのが、抜け落ちています。憲法は、自国を縛ることはできますが、敵国を縛ることはできません。

もし彼が言動一致というか、倫理を徹底するなら、国連とか行って仲間を作り、出張授業をやってほしいです。まさにセカイ系です。

このあいだオバマヒロシマに来てくれましたが、9条を死守するなら、日本は世界的な保護区にしないと生きていけないと思います。

また、憲法の保障する福祉を充実させようと思ったら増税(個人からの収奪)しないといけないとか、つまり、リバイアサンの隠ぺい。

もしくは、こうした授業のおかげでか、戦争へ行かない人の代わりに、自衛隊員が犠牲になることも考える必要があります。ツッコミはじめたらキリがありません。

ツッコミポイントが多いことは、本書が良い本であることの証左なのですが。

911以降のグローバリズムで、途上国の人権侵害が逆流入してきて、労働力のダンピング合戦のように、先進国の人権も、形骸化する傾向にあるようです。

テロ対策でのプライバシー侵害とか、アメリカ軍が貧しい学生から奨学金をエサに兵を集めているとか。

戦争を容認していると、国内の人権感覚まで逆流してきて、ひどいことになる、という左寄りの人の言うことは分かります。

最近は世界不況で、ウォールストリートの99:1デモとかグローバリズムVS民衆があり、民衆側は数でいえば圧勝かもしれませんが、先進国は財政危機で分けようにも原資がない状態で、平等を求めた結果が徴兵とかになったら最悪です。その辺、憲法はうまくコントロールしてくれるのうか、心もとなく思います。

この人は9条を守るという意味でやっているのだろうけど、安倍政権がこういうのパクって何かしそうな気もします。

逆シフトの人が学校へ乗り込んでこういう授業(玉砕のビデオとかを見せて、祖父の仇を打つ奴はおらんのかーとか)をしたり。

小林よしのりみたいに、煽るならそっちのほうがラクそうです。

彼の方法論は、なんていうか、盗まれたら危ない奴というか、東側の核はキレイな核といいながら、崩壊して核拡散してしまったソ連みたいな感じがします。

左翼の人たちの擁護する、憲法9条は非常にファジーな概念です。日本益だけではなくて世界益まで守りそうなところがあり、フランス革命フラタニティなどに似ているかもしれません。が、現実に世界の人の人権を守るのは、日本の力だけでは無理です。

世界の警察官と言われる、アメリカとかならありえるのかもしれないけど、いやムリか、尚更、日本は1国で周辺事態を決められるほど大きな国ではないとか、そういう地政学などの情報なしに、丸め込む戦略が微妙です。

将来何かあったら、中国に迫害されるチベットみたいになるのか、日頃から9条のような平和的姿勢をPRしていればバチカンみたいに世界遺産化できるのか。

今の学校でイジメがひどいらしいので、イジメ憲法でも作ったらどうかな?やらない、やらせない、持ち込まない、みたいな。

そんな卑近なレベルじゃ、面白くないか。イジメはストレス解消レベルだろうし。ただ今の右翼もストレス解消なので、似たようなものかもしれないですが。

生徒の中で左寄り教員の思い通りにいかずに、微妙な前文を書いてきた人はいないのだろうか。長い感想ですみません。

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