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国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)佐藤 優

新潮社 2007-10-30
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20年くらい前の大事件暴露モノで、ベストセラーです。冷戦後の中米露の、外交ルートが云々。

彼は、敢えてやったのか、気が付かなかったのかは、分からないですが、地雷を踏んで、国策逮捕です。

大まかには、
前半、北方領土情勢とムネオスキャンダルの真相、
後半、国策逮捕と、取り調べ官とのやり取りのリアル、

の2編で構成されています。

有罪判決をうけたあと、海外から、よけいなことをしゃべらないでくれてありがとう、という電話が相次いだと書いてあります。

格好つけて、スパイぶるなよ、と言う人は、少数派だと思います。内容充実しているし、自称ラスプーチンです。

幼少期から、聖書や資本論と対話してきた人だけあり、記憶や記述力などハンパない。


前半は、当時の田中真紀子VSムネオ、ムネオ逮捕事件の裏などが詳しくのっています。

ムネオのやっていた北方領土支援(ムネオハウス、やまりんとか三井物産ディーゼル事業など)は微妙なものです。

まともに援助すると、北方領土がロシアの領土になったことを認めたことになってしまうので(ムネオハウス=ボロいバラックの家など)、援助といえないような、中途半端な援助でないといけません。

住人向けには、日本の領土になったほうがいい生活ができるよ、という駆け引きも要ります。

そういうロシア外交の裏事情がたくさんかいてあります。


後半はスキャンダルで逮捕された人の取り調べとか。

外務省のスター役人VS検察のスター役人が火花を散らし、白熱します。どちらも人から多くの情報をかすめとり、自分の腹は知られないようにする仕事ですが、これがカッコイイので、フジテレビか何かのバラエティ、盾VS矛、とかに出たらいいと思います。盾VS矛は、盾と矛とか、ゴキブリとナメクジとか、互角に見える危ないものを対決する企画です。
検察官は外務省はお前をうったぜ、とか、全部お前のせいにしてるぜ、とか、何人か捕まえたなかの誰のどういう罪状にするか、どういう犯罪のストーリーをマスコミに話すか、佐藤優にブラフをかけて、こすからい取引が続きます。

佐藤氏も他の捕まった外務省の職員ということが食い違ったりすると困るので、クオーター化という(取り調べに疲れていると、ついポロっとしゃべってしまうことがあるので、弁護士から外の事情をきかない、はじめから知らないでおく)、外交官の情報の取り扱い方法を取り、調べに応用して応酬したそうです。とりあえず記憶力がすごい。