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ホラー小説でめぐる「現代文学論」―高橋敏夫教授の早大講義録

ホラー小説でめぐる「現代文学論」―高橋敏夫教授の早大講義録 (宝島社新書 250)
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微妙な左翼臭のするホラー談義です。

ホラーはハリウッドでもずっと盛んで、日本だと不況の90年代頃からブームで、テロの頻発や恐慌などで、現実がそれを追い抜いてしまいました。

アメリカだけではなくて日本初のホラーも増えていて(角川ホラー文庫とかの創刊)、JUONとかハリウッド進出(リメイク)したり。

黒いエネルギーやホラー的なものは、外向すると戦争で、内向するとホラーと書いてあります。

アメリカではベトナム戦争のころから隆盛したホラーですが、グローバル帝国に抗うスプラッタ・イマジネーションというのは、左翼の臭いです。

そもそも、小説のホラー大賞は、生活の安定、リスクの回避のような傾向について、文藝の面から大打撃を与える、みたいな名目でつくられたとあります。

すごい名目ですが。崇高です。

あとは、身近なホラーとして、

豊田商事事件、女子高生コンクリート詰殺人事件、オウム真理教事件酒鬼薔薇事件、インターネット毒殺、ドクターキリコ事件。全部私が操っていました、連絡ください、住所氏名、みたいな怪文書が勤務先で撒かれたそうです。

今なら、インターネットにたくさんありそうな内容ですが、手渡しとか郵送されてきたら怖いです。

90ー00年代ホラーの隆盛という日米共通の現象を追っていますが、アメリカの事は書いてません。

日本はJホラーといいつつ、震災後という新しいフェーズに入ってしまったので、そろそろ絶版かもしれませんが、書店やツタヤのJホラーコーナ-には置いてると思います。

日本でも、現実がホラーより怖くなってきました。

ホラー映画の土壌のことは、よくわからないのですが、何故Jホラーが流行したのか。

日本は、怖いという気持ちを静かにつきつめそうというか、アメリカなら、怖かったら相手を殴れ、みたいになりそうです。

大陸は虐殺とか、怖い事件があり過ぎて、亡くなった人の呪いとか、いちいち気にしないです。

でも、昔は虐殺などが多くて物騒だった、大陸の先進国も、生活が安定してきて、日本人の優しい人権感覚に追いついたのか。

過酷な環境を生きている人たちに、微妙ホラーとか見せても、何のためにそんなこと気にするの、鼻毛ビローン、とか言われそうです。

韓流やハリウッドの首チョンパばかりではなく、日本のホラーが世界で理解されるようになれば、それは優しい世界かもしれません。