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「理工系離れ」が経済力を奪う

「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ)
「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ) 今野 浩

日本経済新聞出版社 2009-04
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ハイテク経済の裏にある、理系の研究所の流れが書いてあります。

筆者は工学部の大学教授です。

サブプライムローンスキャンダルと製造業の空洞化、ということで、研究室レベルでも、シンクロした現象があります。

世界的流れで、スプートニクショック後の工学部肥大から、冷戦終了後の宇宙予算削減等も相まって、就活生は、脂臭い3K工場よりもクリーンなオフィスで高給な金融へ流れてしまいます。

金融工学の研究が、経済学部生ではなく、工学部生を取っていたのは知りませんでした。言われてみれば当たり前ですか。

筆者の東工大だと、何と4割が工業から金融へ横滑り。おまけに、その金融業へ横滑りした層は、サブプライムローンショックで前途は不明です。

高給取って金融をクラッシュさせて逃げたなどと悪口を言われている彼らですが、元々頭がいいはず、今はなにをしているのか。宇宙ロケットとかに戻っているのかな?環境技術とか。

金融工学の研究会では、エンジニアと銀行マンが混じってカルチャーショックがあり、銀行員はアルマーニでビシッと決め、工業のエンジニアはヨレヨレ、給料も低いです。

レジャーランド化といわれる大学の中でも、工学部だけはハードワーク、実験、実験です(実験では3コマで1コマ分の単位しか取れないなど、ハードなカリキュラムになっている為)。

研究予算がいるので文科省にも弱く、工学部教授は象牙の塔にこもりがちで世間に意見しないので、エンジニアの不遇とか、製造業などの衰退につながると書いてあります。

理系は、文系と比べて3割くらい給料が安いとか、待遇の良い外資に引き抜かれがちだそうです。

日本は工業に入れているのか入れていないのかよくわかりません、政治にうつつを抜かしたのか。日本の主力の産業のくせに、ここまでエンジニアをないがしろにしているとは意外です。アメリカからのパクリに頼り過ぎか。ウォークマンなんか、ああいうのアメリカの戦中からあったと思うし、暗号解読とかのテープをリールで流しているのを、少し小型化しただけです。

日本の工業は、技術そのものは大したことが無くて、要は販売だったのでしょうか。

では、世界を席巻するサムソンのリバースエンジニアリングは、マーケティングなのか技術屋なのか。

文部省が予算を具体的にどの大学にどう配分してるのかとか、リアルな話が多いです。どの程度研究成果が上がっているとか、アメリカと比べてどうなのか、とか。

アメリカは成功した人が大学に寄付するカルチャーがあり、大学の資本は群を抜いていて、世界一です。

エンジニアから金融工学への横滑りとその終焉(?)、はアメリカも同じですよね、と思いましたが、日米対談などはないか。そんな産業上の秘密は洩らさないか。

GSP2位の中国の精華大学とかも、金融工学とか教えて、危ない金融商品開発しているのかと思うと、他人事でワクワクします。だが彼らには、中国社会への、相互の信頼がないので、金融商品自体成り立つかどうか、不明です。

優れた頭脳の配分は、研究者さんにとっても、その他にとっても、死活問題です、

世界や地域のグランドデザイン、これからの世代の人の進路などに関連して、押さえたい地下鉱脈というか。

政府の方針としては、事業仕訳や小保方さん事件で騒いだり良く分かりません。

製造業と金融、どちらの人材も大事にできればいいですが、流行とかあって難しいのか。

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