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アイデンティティの音楽―メディア・若者・ポピュラー文化

アイデンティティの音楽―メディア・若者・ポピュラー文化
アイデンティティの音楽―メディア・若者・ポピュラー文化 渡辺 潤

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21世紀の日本の音楽はAKB48のようなスカカルチャーに吸収されてしまいましたが、20世紀は熱かったようです。
ポピュラー音楽は資本主義の奴隷なのか。
ロックはいつ、どうして「死んで」しまったのか。
ポップの戦術とはなんだったのか。
ブラック・ミュージックの「黒さ」とはなにか。

こんなことが書いてあります。
ポップス、ダンス、ラップ、レゲエ、 ジャズ、R&B、各ジャンルのルーツを知らない人向けです。
今の人は、日本という音楽の僻地の生まれで、70年代以降の生まれで、こんなこと知りません。
壁を壊せ、壁を壊せ、壁を壊せ、その叫びは、東側に流れて、ベルリンの壁を壊せという動きにつながったそうです。

中国だと、今の人たちはお金儲けばかりで、自分たちのアイコンがないといい、西側から輸入したロックで一世を風靡する、人気ロックバンドなどがあります。

 

今の日本でも、どういう経緯かは知らないですが、廉価な輸入盤CDが差し止められたり、政府とモメています。

新興国の、民主化運動などとつながっているのか、いないのか、アメリカンポップスなどの、海賊版はどの国でもあります。が、イスラムは露出禁止だったりして、音楽もOKなのか駄目なのか、よくわかりません。コーラン以外は、音楽と認めないのか。


ブルースやロックなどは、黒人文化やヒッピームーブメントから出た反抗のツールが、商業資本に利用されるという矛盾を当初から背負っています。

今ではミュージシャンがチャリティーや社会貢献を呼びかけたり、大統領や王室がロックコンサートを主催したりするようになり、反逆というイメージは薄れているそうです。懐かしいとかいいながら、ロックを聴くのは廃頽なのか。

 

この教授のゼミ生で、そういうことを踏まえつつ、歴史とかどうでもいい、僕たちは気に入ったものをジャンル聞きするのみです、という人がいるのは時代です。ロックファンの右翼なんてのがいるのかもしれません。それが当たり前だと思っている古い世代と、マスプロのCDラックからひろってきてジャンル聞きしている若い世代(ゼミ生とか)の断絶が衝撃的です。

 

しかし今の方がタイトルの、個人のアイデンティティは出ているかもしれない、昔のはただのマスが乗った流行で、現代人のようにラックから取り出してきてコアに聞くのは本当に好きな証拠、とか。

 

黒人の貧困層から出たジャズに、イギリスの労働者階級からでたビートルズストーンズ、UKロック。ジャズやブルースはくるしい労働に耐える日々を慰撫する昔ながらの音楽で、ロックは管理された反抗か。
ルーツと好みがあわないこともあるだろうし、黒人だけどヒップホップがきらいとか。

 

社会を呪うパンクに、アフリカへの回帰を呼びかけるレゲエなど、次々に新しいジャンルが誕生します。管理された反抗だったロックから、さらにジャンルが細分化していきます。

音楽がテレビに登場するのはMTV時代を待つしかなく、マイケルジャクソンやマドンナなどの、ダンスミュージックやガールズポップなどが出てくる80年代辺りまでの流れが追われています。

 

そして袋小路へという感じですが、21世紀に新しい音楽というのは、どっかからでる可能性は一体あるのでしょうか。
90年代の、テクノとかワールドミュージックなどもありますが。初音ミクの曲をネットで共同制作とかなんかよくわからない方向へ行くようですが、また新しい方向への進化です。