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金閣寺

金閣寺 (新潮文庫)
金閣寺 (新潮文庫) 三島 由紀夫

新潮社 2003-05
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実話をもとに、金閣寺に放火する人の心の闇を描く。辛気臭いです。

主人公は醜い見習い僧で、金閣のイメージのあまりの美しさに現実は色あせます。彼は空しく生きています。遊郭で女に触れようとすると、脳裏に金閣が表れて、体が砂のように崩れてしまうとか。

 

リアルに放火する人の心の闇を描いたというより、三島由紀夫の観念です。放火する人の心の闇はよくわからず、たんなる愉快犯とか、火を見るのが好きとか、そういう研究書は出ていないけれど。

皇居とかにすればゲフンゲフン。ただではすみません。懲役1000年とかになりそう。罪深いです。海外で、タージマハールに落書きしたとか、ナイアガラにオイルを流したとか、そういう人はいるのか。

と思っていたら、タリバンバーミヤンの仏像破壊などをしでかして、しょうもないです。が、この金閣寺は、とくに宗教戦争ではありません。

モデルになった犯罪者が在日コリアンなので、金閣寺の放火事件は、ナショナリズムと結び付けられることがありますが、本書ではそういうことはどうでも良くて、純粋に狂人の概念です。

 

三島由紀夫的には金閣寺天皇制の例えだとか、金閣寺は金隠しの暗喩だとか、アマゾンに書いてあります。金隠しって何。それを燃やしてどうする?

自らを惑わすものを燃やしたり殺したり、違いますが、太宰治トカトントンにも似た倒錯、ナンセンスなところもあります。戦前に鉄壁だったナショナリズムや、伝統の金閣寺が崩れ去る瞬間と、その解放感、喪失感。

 

賭博師がつい大金をかけてしまう心理とか。人によっては、この上なく美しいものを壊したり燃やしたりして悦に入る倒錯した心理があります。

幼少時から、男性の美しい肉体に惚れながら、その男性の切腹する画像などに勃起すると、仮面の告白に書いていた、三島特有の心理か何かか。

 

 

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