ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

バナールな現象

バナールな現象 (集英社文庫)
バナールな現象 (集英社文庫)
集英社 2002-05
売り上げランキング : 297678

おすすめ平均 star
star文學って書きたいくらいに文学的
starあまりにメタミステリ的な
starこれってそう言えば・・・

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

 

 


大学のニーチェの研究者が発狂してく話です。

災いなるかな、心に砂漠を抱くものは。心に砂漠。

たどたどしい英語のイスラエル人が、湾岸戦争(91年)のニュース解説に登場して、

パレスチナ人などは、死なない程度に棒で殴るのがモラールな対応と断言します。アメリカがイラクへ侵攻し、砂嵐作戦などが話題になった、真夜中の湾岸戦争報道です。

タルムード(ユダヤ人の経典)にはなんでもかいてあります、など妄想も混じります。

タルムードには本当にパレスチナ人を棒で殴るのがモラールな対応と書いてあるのか、宗教フリーダムな日本に咲いたナゾ色の花なのか。この小説は。

主人公の知人が、妻を政治家秘書に寝取られたことが発覚します。

話をつけに喫茶店へ行くと、政治家秘書が、そのパレスチナ人の棒を出してきて、気がすむまで殴って良いですよと言われます。

本当にいろいろ何でやねんという感じで、こっちも目の前にユダヤ君人形とかがあったらその棒で殴りたいです。

エビをもらったんだが、ずっと食べないでいるうちに、冷蔵庫におきっぱなしになって、たぶん腐ってるだろうので家に帰りたくないとか、ノイローゼの模様です。

ニーチェの研究なんかしてるから頭がおかしくなったのか。ニーチェの研究者はどういう人なのか。ニーチェの研究者を集めて、飲み会とかやってヨウツベで放映したら、金が取れそうですが。

彼は妻の妊娠が分かった途端に出奔し、日常には耐えきれない模様です。が、原因などは明らかにされません。

彼の精神記録であった、研究結果であった、とかいうオチがつくでもなし。男性版マタニティブルーか。

作者は何かの対談で子煩悩ぶりを見せていたので、子供嫌いってわけではないそうですが。日常の重みに耐えかねたニーチェ研究者ですが、彼はどうなってしまうのか。

とある外国人の教授が遁走していく際の、裏切り者はおしりペンペン、などのギャグもハイレベルです。

私は、ニーチェやタルムードのことを、毛の先ほども知らないのですが、意味不明で面白かったです。

 

広告を非表示にする