ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ピストルズ

ピストルズ
ピストルズ 阿部 和 重

講談社 2010-03-24
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ゆるすぎて狙いとかがよくわかりませんでした。
人気作センシミアの続きですが、センシミアはアメリカから流れてきた利権と政治とロリコン警官同盟と、それに対抗するフリーター盗撮集団が衝突して街が壊れましたとかでキツイので、今度は女性のみなさんなんとかしてほしいですという感じでか。女性ばかりの一族が裏山に竹の子を取りに行くとか、ヒーリングサロンをやっているとか、前作の続きで読むと白すぎて肩すかしです。

 

女子向けか、よくわからないけど、シリーズものということで、多分意図的に文体とか扱うテイストを変えたようですが。A面、B面で全然違うというか。
監視はヒーリグサロンみたいな内面性にどこまで食い込めるのか、みたいな監視ディストピアを扱うジョージ・オーウェルの1984に似たテーマはあるかもしれません。

 

女性だと、カメラの被写体にされる人はもう負けてるんだよ、ニュートラルなポジションには立てない、とかいうのはよくあります。

センシミアの町の男は、互いの下半身をあばきあって自滅しましたが、

女同士よりあつまったときに、自分の浴室などをのぞかれかねない、監視カメラを、互いに利用するかどうか。

 

その間に男は男社会を維持する陰謀を巡らせたりするので、使わないという仮定は甘いです。

女は男性とのピロートークを拾う能力、女性同士の井戸端会議というツールを持ち、本書は、そこへ忍者というアナクロなツールもでます。

 

家系図が付いていて、源氏物語とか、マルケス百年の孤独とかが好きな人向けか。ピストルズは雄蕊、男性は種に過ぎない、という諦観か。

で、ケンカの原因をつくる男性が、あんまりいないです。女性の花園を汚すセクハラ男には、天誅が下ります。

 

男がクズで女が女神なんて都合の良い世の中は無いので、遺伝的特質や環境が同じなのだから、女性も男性と同じだけの割合、クズ化も神化もし、この本は、女性陣がゆるすぎて、刺激が足りん、と思うのですが、それで彼は女性の本能を暴く、桐野夏生などをリスペクトしているようですが、自書へ取り入れることはしないようです。

 

こういうものを書いている、東紀之とか阿部和重ロリコンのオタク属性なんだろうか。消費者戦略上、そういうのを装っているだけなのか。情報オタクは恐怖心が強く、本当にそうかもしれないですが。

 

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