ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ナチュラル・ボーン・キラーズ

ナチュラル・ボーン・キラーズ (新潮文庫)
ナチュラル・ボーン・キラーズ (新潮文庫) John August

新潮社 1995- 01
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劇場型殺人をポップに仕上げた、カルト映画、ナチュラルボーンキラーズのノベライズです。ブックオフで拾いました。

TVに出演できるかぎり、個人は押しつぶされることはなく、顔のない存在であることから逃れることが出来る――それがクイズ番組であれ、事態はまったく同じことだ。

視覚文明の黙示録、とかかいてあり、インターネット以前です。

広く分業が進んで社会の顔が見えなくなれば、個人もそれに応じて、あまねく人々に顔を見せることが必要になります。かどうかは知らん。が、アメリカでもテレビの素人参加型番組が大隆盛とか。

現代社会に埋没していくのに耐えられない人々と、彼らの劣情を刺激してスターダムののし上がる殺人者です。

話してみて君が、PD(プレーリードック)でないことがわかった。この動物はもっぱら地下で生活しているが、これは人間たちのほとんどと同じだ。おれは空と太陽が見えるところでくらし、穴の中を這うようなことはしたくない。

行く先々で銃を乱射し、殺人をしまくった彼らが収監されると、カトリックのカルトか何かから、あなたたちを公衆の面前で改宗させたいです、みたいな手紙が来たりします。全てがネタと化しています。

事件報道に踊った90年代ー00年代初頭の雰囲気ですが、結局、911ビンラディンに全て浚われました。

犯罪は個人のトラウマとかそういうことは全然関係ない、社会が生み出したものだというスタンスです。

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