ちきうアネクドート

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ルビコン・ビーチ

ルビコン・ビーチ
ルビコン・ビーチ スティーヴ エリクソン Steve Erickson

筑摩書房 1992-01
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ジャングルの奥地からでてきた美女がアメリカ人男性を引き回し、アメリカを荒らす、日本書紀的な何か。

まどろむような中に鮮烈なイメージが混在する独特の文章で、マジックレアリズムと後書きにあります。

主人公は政治犯でつかまり、仲間を売って引き換えに釈放されて、警官から、俺たちはお前以上にお前のことを心配してるんだ、などと言われる身分になります。どこへいっても毎日声をかけられながら、ゆるい監視生活を受けているうちに、ジプシーの女が男のクビを掻き切るところを繰り返し目撃するようになります。その女が、ファム・ファタル(運命の女)で、アメリカ人が惑います。

アメリカには世界中から人が集まり国の新陳代謝が盛んですが、すでにアメリカに住んでいる者にとってはそれは恐怖でもあり、そういうアメリカの未来に魅入られると同時に恐れていて、誰も他者である彼女に手を触れることができない。

聖書でいえば、アメリカ白人がアダムで、エギソチックな移民の女性がアダムをそそのかして知恵の林檎を手にするイブか。

インディアンを追い張って土地を占拠したアメリカ白人は、次は自分がインディアンになる番です。だから人種差別はなかなかなくならない。

しかし他者を抑圧すると、いつまでたってもカモられ体質から抜けられないですが、産業スパイされてカモ、出稼ぎに行ってもカモ、観光へ行ってもカモです。

リバイアサンになるので暴力はやめようというコンセンサスがありますが、性的魅力は微妙です。

人々の性的魅力はあったほうが世の中、盛り上がる気もするし、そもそも世界は暴力すら抑えられていないので噴飯ですが。

本書は、アメリカ1、アメリカ2というのがでてきます、

移民の入れ方によって将来が変わるみたいなことを匂わせますが、仮に移民を入れないとして、既にいるメンバーのどの人が新生児をもうけるかによっても将来動向は違うし、偏向してないか。

アメリカで、ラテンの美女とかベリーダンスとか、エギソチズムが流行るのは日本と同じです。

昔の映画でヴァンプ(吸血鬼)というジャンルがあり、それは、イタリア系とかユダヤ系とか、ラテン系とか、そういう白人から見たら、異民族の女性が白人男性を破滅させたりとか、そういうのが白人文学ではセンセーショナルに扱われたり、という時期があったようです。

日本の都市などでも、誰が真の住人かということはよくモメていて、辺境から来た人が、格差を埋めるために余分にコミュニティの為に稼いだりするので、そういうサイクルの繰り返しです。

 

 

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