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砂の文明・石の文明・泥の文明

砂の文明・石の文明・泥の文明 (PHP新書)
砂の文明・石の文明・泥の文明 (PHP新書) 松本 健一

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フェミニストのブログで、ミクシが村社会でグダグダなのはなぜか、という逆方向のサイトで見つけた本です。

泥に生まれ泥に帰る、盆とか(仏教つながり)、(日本書紀)葦原中つ国に生まれた日本はインドに近く(葦は泥の中にはえる植物)、たとえば男神と女神が対等とか。

三島由紀夫はインドに接近し、司馬遼太郎は拒絶反応を示すとか書いてあります。

また西洋の迷える子羊というのは、日本では浮き草のような表現をする、とか、文章表現が面白いです。和辻哲郎に似ています。

砂漠の文明イスラムベドウィンのネットワーキング)、石造りの西洋の石の文明(外へ出る力)、泥の中で稲作をしてきたアジア(蓄積する力)、という3タイプに分けます。

ちなみに中国は三種混合型で、得体が知れないが、キメラのような彼らに、世界が扱いに困るのは故あってのことか。

石の領土が攻撃され、砂の文明のネットワークを殲滅するような宣言をする911、という見立てで、911テロを受けての緊急出版と書いてあります。

が、911を文明の対立と言った時点で、彼もブッシュと同じ穴のムジナというか、人種のグラスシーリングや、富の偏りが産んだという論じ方ではありません。

外へでてきた西洋が、東洋に蓄積した富や文明を収奪したのが近代というようなそういう歴史的研究などとも親和性がありそうです。

よくナショナリズム勃興期にでてくる、文明論の名残ですが、

こういう民族のオリジナリティの主張が、アメリカの軍事戦略やソフトパワーに採用されている、ハンチントンの文明区分と重なって、目くらましにみえます。

文明のオリジナリティ自体が、収奪やマーケットとしての周縁を維持したいアメリカの下部構造になっているというか、

自分は日本は泥の文明だから、泥の中に沈んで生きろとか言われたら嬉しくないです。

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