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資本主義という謎

資本主義という謎 (NHK出版新書 400)
資本主義という謎 (NHK出版新書 400) 水野 和夫 大澤 真幸

NHK出版 2013-02-07
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大きくまとめれば資本主義は終わっている、という趣旨であとは状況証拠を並べてあります。

リーマンショックで100年に1度と大騒ぎしましたが、政策担当者の逃げ口上でなければ、100年に1度程度のミニ不況で、もし世界史に100年に1度、大きなイベントが起きるとすれば、次は何なのか。

16世紀のルネッサンスからこの方、各国の国債の利子率を調べると、日本は統計的に没落すると言いますが、

そのサイクルで次の覇権国に移ると書いてあり、じゃあ資本主義自体は、続くんじゃン、と思います。

中国は近代の仕組みに便乗して稼いでいるので次世代の世界の盟主にはなりえない、未来はアメリカ(世界の中心)がいない世界に皆戸惑っている、と書いてあります。

その割にこの話が、アメリカでは流通していないのは、またもやカラードの住処を、永久の搾取&投資先である、第三世界に戻すつもりではないかと、怪しさが漂いますが。

資本主義はもう終わりだよ派の、数少ない知性派、元大手銀行の研究者、コンサルみたいな人ですが、

官営学問の最たるものだった経済学がついに民営化されたでち、そして文系学部の閉鎖へ、トホホですが、何かそういう内容です。

 

イターネットやグローバル化新興国投資)は、これまで何度も起こってきた、新しい投資のネタに過ぎないのか、根本的に世界のインフラを変えるのか。

グローバリズムが世界を覆い尽くせば、投資すべき周辺もなくなってきて資本主義は終わるといいますが、まだインフラ不足で飢えている人はいるし、終わってないと思います。

地球環境に照らして人口が多すぎるのもあり、そこまで行き渡るのに、あと1世紀くらいは要りそうです。

 

そこに大澤氏の、(日本の戦後は)~1975年、希望の時代、1995年~不可能性の時代、というキャッチフレーズが重なりますが、

それは日本国内は一通りインフラが整って投資が終わったという意味にすぎず、むしろ国内向けに、日本政府や企業のやっている諸政策の否定です。

日本人が外へ出ていかないので、海外に有効な投資先や情報が少ないというのはあると思います。

資本主義500年の歴史の中では、今回は100年に一度のプチバブルの崩壊で、一貫の終わりという説得力は弱いです。

資本主義擁護側も、次のバブルは何かという答えを用意できてはいないですが、とりあえずミニバブルとしてエコブームなどがあると指摘されます。

いずれ潰れるという噂のある大学の文系学部の学者さんたちも、収穫逓減の法則を実感されているのかもしれません。そこに重なる資本主義の崩壊の足音、ですが。

しかし知識人が同じ話をテープレコーダーのように繰り返す御用学者に戻るのは、単なる堕落にならないのか。まだ知りたいことがたくさんある自分としては、社会の定常化に、乗る気にはなりませんでした。

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