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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル 東 浩紀

講談社 2011-11-22
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近世以降、産業革命、IT革命と進化してきた世界ですが、ここでルソーに立ち返って投票行動などもあらたな局面に入るかもしれない、ということを日本の思想界のトップスターが書いています。

グーグルの躍進、スマートフォンタブレットの普及、ウィキリークス尖閣諸島沖の衝突での海上自衛隊員のビデオ流出事件などが俎上に上がります。

今の日本の政治がポークバレルポリティックスで利権の引っ張り合いに陥りがちなのに比べて、グーグルに人々の意見が集約されることで、サイレントマジョリティ=投票に行かない人の意思がデータとして参照できるといいます。

日本がもしこういうシステムを独自に成功させれば、オリジナル資産になるだろうという、妄想のようなものです。ついでに勝手に妄想すれば、中国や新興国へ輸出しようとしているのではないか。無いか。

フロイトの無意識というのは、政治にとって必要なものなのか、根本的によくわかりません。人々の無意識というのは、これまではプライベートなもので、例えば映画や漫画などのヒット作品なんかに織り込まれて世間に拡散するような要素ではあったが、そんなものを公論に載せていいものか。

例えばパブリックには人種差別をしないようにと勤めている人の意識下に潜む差別意識を拾われたりしたら、逆に世間はよくない方向に荒れないか。アメリカは、ポリティカル・コレクト、などをやって、やっとオバマが出て来た状態なのに、史上、何となくヤバイ殺し合いなどは起こらなかった、日本的平等幻想などで勘違いしていないだろうか。人の本性などは、人種間で大して変わりません。

実験そのものは面白いし、データを取ること、システムを構築してみることは良いと思いますが、その結果、紛争が起きたり、クラッシュしたりしたケースが多いことも念頭に置きたい感じでした。無邪気一辺倒には受け取れません。
ビックデータやAIへ依存することで、人の脳が退化する面もあると思います。

 

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