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AKB48とブラック企業

 

AKB48とブラック企業 (イースト新書)
AKB48とブラック企業 (イースト新書) 坂倉昇平

イースト・プレス 2014-02-09
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夢に向かってなど、アイドルとワタミなどのブラック企業の従業員のいうことは似ています。
センターへの努力の過程を見せるAKB48は労働生産性の向上を目指すサラリーマンなどのアナロジーとしてヒットしたというのをどこかで見たことがあります。なので本の内容は個人的には既視感があります。

握手会やブログなどのアイドルのサービスは、精神的消耗が激しい感情労働の極みということですが。そういう過剰なサービスぶりがアイドルの改善すべき問題点なのではなくて、まさにそういう問題をはらんでいるからこそ、末端労働者たちに親身に感じさせて人気がでているということです。

アマゾンに、「AKB48という『ショーケース』は、日本の労働問題の『シミュレーション』であり、生態系を閉じ込めて再現した『水槽』のようなものである」とあります。

 

書籍にするなら、アイドル労働歌の系譜、他国のヒットソングとの比較など何かプラスアルファが欲しかったです。これがまったく新しい指摘だと思う人は、アイドルという形に凝縮された、日常にある女性の媚を売るという感情労働について、それが打算の産物であるとはいえ、鈍感なのではないかと思いました。

ヒエラルキーの末端にいて上司たちを相手にしたり、営業職やサービス業の現場などで感情労働をしてそれを金銭に変えている男性たちは、アイドルの気持ちが分かりそうか。業務内容の違いはあるけれど、人の望むところを実行して、それで生活の糧を得ていたり、アイデンティティの拠り所としていることなど、やっていることは変わりません。

 

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