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歌うクジラ

歌うクジラ(上) (講談社文庫)
歌うクジラ(上) (講談社文庫) 村上 龍

講談社 2013-10-16
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歌うクジラって海辺のカフカのパクリかと一瞬思いましたが、まあ違うと思います。

アマゾンではそんなに評判悪くないです。とりあえずこれは悪口ばかりです。

彼は個人の欲望やコミュニケーションを書くと圧倒的な迫力がありますが、

彼の嫌いな官僚的な人々の作る未来環境、システムを予測するのは上手くないです。

システム的な側面をあまり書いていなかった、コインロッカーベイビーズとか、他の作品には及ばないです。

犯罪者のテロメアを切断して老化を早めるなら、死刑にすればいいし、

刑務所費用の削減かもしれませんが、でも老化を早めようが何をしようが、再犯のリスクがあるので野放しにするとも思えません。

むしろ老化を早められた復讐に何人も殺そうとしそうです。

アメリカで民営化された刑務所では、受刑者をコキつかって収益を上げている始末で、ラーゲリ化しています。

ブルーカラーの職業は地区ごとに必要になるのだから、棲み分けたら生活が成り立たないし。

毒性をもつように突然変異した人がいたら、効率的な社会なら、実験台にされたり軍隊に取られたりしそうです。

敬語がなくなるのも逆だと思うし、敬語は身分を叩きこむ人心のコントロールに有効です。

グレゴリオ聖歌を模倣する歌うクジラの遺伝子が老化を決定するとか、底辺社会では、憧れのスポーツ選手が「ありがと」を「あがりと」といいまちがえたから、反抗の意味で「あがりと」が流通しているとか、エピソードもいまいち冴えません。

しかしこれは私の側のレセプターがないので、悪くないという人も多いです。

とりあえず、ほのぼのしたタイトルでひどい内容を売るのはヤメロと思いました。地雷を踏んだ人は多そうです。村上龍がほのぼのした話を書くわけがないですが、たまにイリュージョンとかポストマンとか毒のない本を出すので、騙されるじゃないですか。

 

 

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