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ヒストリエ

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)
ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス) 岩明均

講談社 2004-10-22
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ギリシアに滅ぼされたスキタイ民族の生き残りが主人公です。

戦闘に強く残酷なスキタイ人の血が、彼に奇矯な人生を歩ませます。

身内をギリシア人に殲滅され、そのギリシア人に引き取られるという主人公は、のちのアレクサンドロス王の書記官(ギリシア史を残した人)だそうで、その歴史家の生い立ちと歴史書への影響を考察するかんじになっています。塩野七海より良さそう、漫画スゲーという感じですよ。この漫画家のオリジナルなので、記録に残っているギリシアものとはまた少し違うのかもしれません。

戦の残虐描写とか、アクションシーンとか、視覚的な表現も多く、漫画にしかできない境地に達しています。SF漫画「寄生獣」「七夕の国」などで有名な漫画家なので作家性は折り紙つきです。

戦の天才であるスキタイ人の末裔の彼は、動体視力がすごく、彼の目線で見た行軍、行進、戦いのシーンが圧倒的です。

元々、他の地域の神話と比べると、ギリシア神話の神の多くは戦いと殺しの神でギリシアというのは戦争の多い文明だったというのは、よく聞きます。

又は元々森がたくさんあったけれど、ギリシア文明がすべて伐採しつくしたために岩の風景になっているとか。

ギリシアは周縁で奴隷を使って栄えた文明で、今のアメリカなどと似たところもあるのか、それが辺境出身でスキタイという戦闘民族を通して書かれます。

最近の青年漫画ではかわぐちかいじから井上武彦まで、グローバリズムに対応した新しい解釈の歴史漫画が結構出ていますが、コレもそういうものの一角です。

日本は辺境であまり世界史に影響を与えていないので、世界史ネタを好き放題描くことができて桃源郷なんじゃないでしょうか。他の国で書くと民族紛争とか面倒なことになりそうです。

 

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