ちきうアネクドート

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きな臭い社会派映画です。

純朴だった中国系移民たちが、新宿の歌舞伎町でヨゴレ仕事をするうちに荒んでいき最後は自滅します。こんな悲しい映画はハリウッドにあるか。

あのニコニコ顔のマイルドなオジサン役しかやらないイメージコントロールのしっかりしたジャッキーチェンが、破滅して最後は下水のドブに流れていきます。

タイタニックに水に沈んだデカプリオのように貴重感が。人に見せたい。

検索すると、上映一週間で打ち切りのナゾとか、強烈なきな臭さに包まれた映画とか、カンフーがないとか暗いとかなんとかいろいろ書かれていました。

これは社会派映画でけっこういいと思います。何しろジャッキー・チェンがイメージが崩れるリスクを冒して敢えて出演した映画です。

悲惨な役をやっているにもかかわらず、大仏的なオーラはすごく、

ジャッキーチェンの人生がどうなのかはよくしらないのですが、スターと不法移民は似ています。

一攫千金、ハイリスクハイリターンでときにはヨゴレ仕事などもまわってくるけれど、田舎でチマチマ農業やってるだけの人生では終われないという共通する心情というか、スターがこういう役をやっているとリアルです。

仕事が見つかるかどうかで滞在資格が出るので、不法移民と合法移民の境目は、正しいとか正しくないというより運です。


2000年以降は不景気の為に中国から日本への不法移民は激減したというテロップがでる通り、今は中国から日本への不法移民はあまり多くないので、問題の大きさでいったら、中国の都市戸籍、農民戸籍問題で、同じような映画をつくったほうがインパクトは大きそうです。

あまり正式に移民を受け入れない土壌の日本の移民は未だ季節労務者的な扱いで、ハッピーエンドはありえないのが悲しいです。

日本の「おしん」みたいなもので、中国が貧しかった頃のノスタルジーだとどこかで読みましたが、農民工はまだ過去になっていない生々しい物件なのかもしれません。

ジャッキーチェンの戦闘シーンでは隠しても出てしまうキレのあるアクションと、素人っぽくみせようとしてモッサリした動きがまじって挙動不審とか書かれていました。

日本のパチンコの換金シーンがヤバイとかかいてありましたが、暗黙の了解をバラしたので日本の警察もお怒りか。しかし、ゴト師は店の裏に連れていかれて半殺しにされる怖いアルバイトのようで、そういうシーンはかなり怖いです。

カメラの映す東京が完全にホームレスの目からみた東京になっています、ダンボールとか警察がきたときの隠れ場所とか。それも身につまされるというか、終電過ぎて所持金が少なくて漫喫とかしか入れなかったりしたときの気分に似ています。

海岸に不法移民が押し寄せる映像はかなり映画的で圧巻、アフリカと海岸線を接するイタリアとかもっとすごいらしいですが。警察の方は大変です。ハリウッド映画ではあんまりこういうのないですが、摘発ユルそうで厳しいのだろうか。アメリカンドリームの根幹を揺るがすマターで、映画にできないのかもしれません。

 

 

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