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海の向こうで戦争が始まる

海の向こうで戦争が始まる
海の向こうで戦争が始まる 村上 龍

講談社 1980-11-12
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文庫版の解説にカイヨワについてかいてあり、戦争は軍部の暴走や軍需産業の陰謀とかじゃなくて人間の本性ですみたいなことがかいてあるらしいですが、難しそうなのでこうして小説で棚卸してもらえるのはありがたい。狩をやめた農耕社会も工業社会も凡庸な毎日の連続である、戦争は人々を高揚させるエクスタシーとしての役割を果たす。カイヨワで検索するとあまりでてこない上に、池田大作とかでてきますが、これいかに。彼は大量の本を書いて大手書店の平棚に並べるし、意外とインテリなのか。

あのどこからか発行される、平和賞とかいう、意味があるのかないのかわからない勲章に、抑止力があるとすれば、それはそれですごい。もちろん、この本は、創価とは1ミリも関係ないです。

冒頭ではゴミ捨て場に落ちている桃を探しに来た少年たちが交尾している犬を撲殺して、奴らは快楽を味わったんだから殺して良いと言います。モモの缶詰工場とかモモ農家か何かがあって、ゴミ捨て場にモモが落ちているというのもシュールな光景ですが、たまたま交尾している犬にでくわすのも、またシュールです。

私たちは戦争について、あまり詳しいことを知っているわけではない、パレスチナチェチェン、世界のいろんな戦地で何故彼らが命を賭して戦ったのか。

権力が人々を戦争に駆り立てるにあたっては、家族を守る為であるとか、おりこうさんてきにはいろいろな理屈はつきますが、それだけでは済まないような気もします。

今日も頭に血が上ったネットユーザーが戦争だあーなどと叫んでいますが。

ネットユーザーが隣国に対抗意識を燃やしたり、不良集団が隣町の不良集団と戦わなければ死ぬわけではないが、放っておくと勝手に騒ぎが起こるのは人間の性か。

祭りになっている尖閣なんかも日中どちらも本当にやりたいわけでもなさそうですが、海の向こうで軍需産業なんかは手ぐすね引いて待っている可能性もあります。

裏では、奴らは快楽を味わったんだから殺していいんだ、とか、俺が生きてる時は注射針が腕に刺さっている時だけだ、なんて言われているのかもしれません。

魚を捌いているうちに血の気が上ってきて戦争になだれ込む。この村のような空気は管理社会では完全に根絶やしにされたと思ったら、ネットで噴出しています。終わりなき日常の断絶、放蕩の一部としてあったかもしれない、古代の戦ですが、バカは死なないと治らないのかもしれません。

 

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