ちきうアネクドート

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インドクリスタル

インドクリスタル
インドクリスタル 篠田 節子

KADOKAWA/角川書店 2014-12-20
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狭間ドルジェという精密機械工業の優良中小企業の婿社長が、インドで水晶のでる鉱山を目当てにビジネスパートナーを探します。

良く聞く、インド人は怖い、という話がしっくりくる。業が深いです。インドで人として生きるということはどういうことか。そういうインド人とかかわっていくというのは、どういうことなのか。

ドラマ部分は黒い女神というような被差別カースト出身の頭脳明晰な女性を中心に繰り広げられ、インドで後ろ盾のない女性は、売春など家畜以下の生活を強いられます。

インドが怖いというのは今更なのですが、レコードチャイナなどで中国は笑えると思っていましたが、インドには敵わないと思いました。もし日本と中国じゃなくてインドが敵対していたら、報道すごいと思います。闇ネタのオンパレードで、朝鮮半島とか大したことないと思います。中国のネタはメンツや豪気から出ている為に笑えるのですが、インドの場合は因習など、笑ってはいけないという雰囲気が。


アウトカーストの女性の凄惨な運命を凌駕していくたくましさと、主人公の日本人の中年男性のさわやかさによって、そんな暗い話にはなっていないのですが。人知れぬ魔力のあるアウトカーストの少女に、主人公が手を出さないところも紳士的で女性向けにもOKですが、手を出さないというより、あまりにも才能がかけ離れている為に、圧倒されて怖い感じは男性でも理解できそうです。

彼の掘る水晶の炭鉱は先住民とインド政府が支配権を争っている紛争地区で、ラクサナイトという毛沢東系の共産ゲリラがしばしば入っています。

始め彼女をテロリストとして利用したゲリラをもすら翻弄し、彼女を助けたことのある主人公は、彼女に目をかけられて殺し合いの現場で命を救われたりもします。

主人公の求めている水晶が宇宙工学の部品向け用途だということがバレると、国家戦略にかかわることゆえにインドからたたき出されてしまう為、取引の詳細は最後まで明かせないというミステリー的な要素もあります。インドの水晶を狙っているライバル企業は主に中国らしいです。

その中国人も偽札を使ったので、出国前にインドのシンジゲートが始末したとか怖いオチが入っています。この狂った状況の中で、一人正気の主人公はすごい。

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