ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

トゥルーマン・ショー

トゥルーマン・ショー [Blu-ray]
トゥルーマン・ショー [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2015-07-22
売り上げランキング : 2567


Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

 

 


ある保険マンの郊外ライフ、途中でカメラが上のほうに行くと、空が途切れています。ハリボテの撮影現場です。

主人公の生活はヤラセで、奥さんや近所の人などは俳優みたいな人のヤラセです。ヤラセをしらないのは彼だけです。その彼を全員が慈しみ、世界へ放映して視聴者も彼を慈しみます。

それはイジメとかではなく、都会の砂漠の緑化スペースみたいな、人々の心のオアシスとして機能しています。

全員がヤラセになったら、糸の切れた凧のように、シナリオがどこへ転がっていくのかわからない。

天然な奴が1人いることが、心の支えになっている、かどうか。

IT化された監視システムが日常を覆う、90年代カルチャー、インターネットという情報の海への出口もまだ黎明期です。

アメリカは世界でセールスナンバー1を維持していくには、絶えざる自己批判が要るが、二番手以降が誰かの作ったものを押し頂くのに文句はいらない。

新興国には作れないIT技術を応用した人口環境を揶揄したメタな映画です。

私たちの生活には、昔のように、明日食糧が手に入らないかもしれない、獲物との格闘で死ぬかもしれない、というスリルはありません。

人類の歴史が、そんなものがない毎日を目指してきたのは間違いないですが、人工環境には人工環境のキツさがあります。

今時のGPSで管理されている子供の成長と、それを管理する大人たちの話とか、互いに管理し合う中から発展していく現代民主主義とか、いろんな解釈ができるかもしれません。

この番組は、ドームをつくって太陽などもセットにしていて、そこまでしなくてもいいジャン状態です。昔信じられていた、人の生きる環境は全て神が作ったという解釈も、似たようなものだと思います。

検索すると、WASP(白人)がユダヤのプロデューサーに操られるメダファーというページが出てきます。ヤラセ番組で見世物にされるトゥルーマンは磔にされるキリストなのか。

日本では終わりなき日常を生きろといわれていましたが、震災などでそれも怪しいです。終わりなき日常に、終わりはあるか。

こういう映画は、日本で出てきそうで出てこなかったですが。日本人はアメリカ以上にぜんまい仕掛けの生活をしているような気がします。自己批判精神の欠如か。

 

 

広告を非表示にする