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長恨歌 不夜城完結編

長恨歌 不夜城完結編 (角川文庫)
長恨歌 不夜城完結編 (角川文庫) 馳 星周 横山 孝一

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日本語ペラペラで日本で普通に勤め人をしてきた中国出身の武基裕ですが、ふとしたことから麻薬取締官の矢島に彼の日本滞在資格である中国残留孤児二世の戸籍が偽造であることがバレ、小突き回されます。彼は歌舞伎町で警官やヤクザのケツをなめて生きていくしかありません。親分の韓豪が暗殺されたことをキッカケに、麻取の矢島に有力なヤクザや中国人グループの仲間に接触し潜入捜査を命じられます。彼の心の底にはいつも経歴詐称がバレて足元が崩れ去る恐怖が根を張っています。警察、中国マフィア、日本のヤクザの3者の間を消されそうになりながら必死で泳ぐ様子はスリリングです。

主人公武基裕が線が細くて一般人ふうの感性を持っているので、鼻につくところが無くて読みやすいです。
苦労しているので老けてしまい、10歳以上年上に見える為、幼馴染の女の子をストーカーしていても素性に気が付かれないという少し気の毒な主人公です。マフィアや中国人はいつも渋く残酷な日常に生きている為、反動で心を許せる女への執着はすごいのかもしれません。故郷で過ごした純朴な日々が心の奥底に鎮座します。

この抗争の中で次々に消されていくマフィアの中で生き残り、不夜城1で出てきた歌舞伎町裏のドン?情報屋の劉健一の目にとまって跡を継げといわれるのですが、面倒事はもう勘弁してくださいという感じです。臆病さは生き残る資格の1つだとか。

中国が発展してしまったので、十数年前に苦労して日本にきた中国人たちは、負け札引いたと思っているようです。負け札を引いたと思ってももうやり直せない。不夜城(1)が98年ですが、それから警察の歌舞伎町浄化作戦があって、中国が勃興して、という歌舞伎町の変遷が知りたければ良いです。読みやすいですが、3シリーズの中でもっとも毒がないです。

 

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