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刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話

刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話
刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話 堀江 貴文

文藝春秋 2014-01-14
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刑務所のことを知りたい人にはいいです。懺悔やいいわけなど、余計なことは書いてありません。

理由はわかりませんが、ホリエモンは他の受刑者からの隔離政策を取られたのか、僻地、長野の障碍者などの多い工場に配置されて、彼らの介護などを担当させられます。

佐藤優赤軍の兵士のように独房ではないようで、危険度が低いのか。

六本木ヒルズブイブイいわせていた彼ですが、刑務所で老人のウンコを手でつかめるようになったとか。刑務所に詳しい人には面白くないかもしれませんが、簡潔にして要を得た記述が良いです。

昔の刑務所もののような、絞るといろいろでてくる雑巾のような味わいはないのですが、ホワイトカラー犯罪者なので仕方がないか。情念とは無念の合理主義者で、前向きにどんな環境にも適応していく姿がありました。彼は刑務所の仲間たちについて、出所後に周囲のサポートを受けられず再犯率の高いことを憂いていますが、巷のチンケな犯罪者なども、偏見なく平等に見れるところが彼の人間的魅力で、彼が時代の寵児になったことは、運だけではないのかもしれません。

商売絡みも含めてシャバにいろいろなコネのあるホリエモンは差し入れを受け、読書三昧で快適だったようですが、刑務所内では、犯罪者同士が出所後に連絡をとりあったりしなように、個人情報が漏れないように、番号でしか管理しないそうです。

卑屈なところが無く、出所後にメルマガなどの有名税、売名行為を始めたのも腹立たしいかもしれないですが、仕方がないことです。

彼の刑務所体験は、佐藤優と同じ、なんちゃって転落で、彼の有罪性への評価は、世論で半々、

堀の外から、引きも切らなかった面会人たちは、彼の集金力やセレブの臭いを嗅ぎつけて集まっている面もあります。もう少し良い言い方をすれば、彼の才能とか。

金塊事件か何かで、モウロクした金丸さん(1990年頃に逮捕された自民党の大物政治家)みたいに、利用価値が地の底へ落ち込み、死の床にあっても誰もよりつかなかった、という濡れ落ち葉とは違います。

だから、他人のどん底が見たい人は止めたほうが良いです。

元々、泥臭いスタートアップから始めたホリエモンは、ウンコを手づかみするような野良仕事は得意なはずだし、堀の中でも、毎日新しいビジネスとか考えて楽しかったと思います。

後半がただの日記になっていて、コスパはイマイチです。