ちきうアネクドート

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ブッダ

新装版 ブッダ 全14巻
新装版 ブッダ 全14巻 手塚 治虫

潮出版社 2011-03-20
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出版元が潮出版創価学会系)なのがビミョウなところですが、彼らに銭が入るとか、あまり考えないで大人買いしてOKでしょうか。


キリスト教に基づいた映画はたくさんありますが、仏教に基づいた映画というのはあまり聞いたことがありません。この先ハリウッドに異国資本がはいることで増えてくるのか。

 

聖書で、ユダヤ人たちがエジプトの奴隷にされて逃げてきたりとか、血まみれの殺し合いとかが出てきて、それなりに盛り上がるのと比べると、仏典の描写は枯れていて親しみにくいと思いますが、

この漫画では仏教の生れた背景として、インドの民衆の苦しみが描かれていて心にしみると思います。非人道的なカースト制度や干ばつにすべてを泥まみれにしてしまう洪水、疫病など。

漫画はバンビのような可愛い絵柄なのですが、兎が自ら火に飛び込んで老師に肉を差し出したりとか。まあ聖書には絶対にない描写です。ブッダは前世でそういうことを繰り返して聖人になったそうです。

仏陀自身は恵まれた王子で、外に出た拍子に病人や死体を見て卒倒しそうになって出家しただけなので、その仏陀がでてくるのは7巻くらいからです。

手塚治虫は絵が下手だとか言われることがありますが、これはユルイ絵柄が世界観とピッタリあっていて漫画としても完成度が高そうです。

例えば、インドのストリートを取材した物乞う仏陀とかいうルポを読むと、インドのマフィアは子供の手足を切ったり目をつぶしたりして乞食をさせてその売り上げを巻き上げ、その子供たちは大人になったらそういうマフィアになってまた子供を虐げるみたいなサイクルらしく、インドというのはそこに住まう人々に苦境を強いる因果な土地柄なのかと思うのですが、

それで彼らは苦境から逃れるためにシンナーとかをやっているそうなのですが、だったら昔みたいに大人しく瞑想でもやってハイになったらどうやねん?それで托鉢とか生きていけばいいのでは?とか思うのですが、

 

仏教の生誕の地インドでは、仏陀は沢山いるヒンドゥー教の神の1人ということにされて、仏教は駆逐されてしまったようで、戦闘力は低そうです。

今現在は東アジアなどの自然に恵まれた温帯地域で広がっているようですが。これは、そういう大人しい地域に入って枯れた感じになってしまった仏典などと違い、珍しく本場インドの香りと仏教の生まれた背景が分かる漫画です。

 

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