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小沢一郎の功罪 佐高信の政経外科 XII

小沢一郎の功罪 佐高信の政経外科 XII
小沢一郎の功罪 佐高信の政経外科 XII 佐高 信

毎日新聞社 2010-01-23
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小沢は、どんな女と寝てもいいじゃないか、といいつつ昼間の路上を闊歩されると、人々も怖がって道をあけるフリチンスキーで、彼が離党、結党、離党などを繰り返していたの頃から、トップに上り詰めて失脚するまでのニュースなどが入っています。

こういうのを寝業師というのか、メルケルみたいなのか。肝心の小沢本人との対談は10ページくらいで、互いに譲歩し合って大したことは書いてないです。

何事にもマジになってしまう今の政治論にはないシャレに満ちていて悪くないですが、ただプロレスをしながらそのまま沈んで行ってもしょうがないし、

外人とプロレスをやっても首の骨を折られてお終いだと思いますが、本書は牧歌的な頃の流儀で、普段オッサン週刊誌とか読まない層には新鮮です。


権力の伏魔殿に入り込んでその欺瞞を指摘するみたいな感じで、オッサン臭いリベラルで、銀行スキャンダルを暴いた漫画、監査役、野崎ふう。

ついでに島耕作はアホだとか書いてあったが、あのマンガの根強い人気は、平凡なサラリーマンが幸運で出世してしまう夢を見て働いていたということか。

ビートタケシを叩いたら、週刊誌の、金がもうかるとかおっぱいがでかいとかいう記事の中で、1人で真面目なことを書いてるお前の方が泥の中で溺れる魚じゃないのかと言われたそうです。が、全然溺れてないので、泥の中を上手く泳いでいるナマズというか。


主張的には、無駄な軍備をやめて襲撃されたら平和の理念に殉教するのが美しいなど、修行僧か死にかけた老人にしかウケない主張をして、左翼をべた褒め、タカ派攻撃で統一されていますが、

中曽根康弘が駄句をひねるとか、池田大作の仏敵とか、造語が上手いし、中立の私は平気だったのですが、右派の人には勧めないです。


ただ、表現に年季が入っていて面白いだけで、政治的には無効化していて、既に過ぎ去ったネタで無害に盛り上がる戦記モノみたいなジャンルになっていますが。

例えば、リストラが無条件に悪とされるのですが、1990年以降、衰退産業が多いのでもうそういう論点では解決できなくなっています。

アメリカの大会社も、製造業などは日本と同じけつなめピラミット体質で、日本の護送船団を叩くのはダブスタだと言っていいますが、アメリカもビックスリーを救済した後どうするのか先行き不透明です。デトロイトなど廃墟化してくだばったかと思えば、トランプみたいな古だぬきが復活して、土地ビジネスを一新しそうな勢いで意味が分かりません。

残りは、人物評がたくさん入っていて、書ききれないので省略しますが、とりあえず文章が気が効いていて楽しい本で、読者が最近の人ならリクルートスキャンダルとか、昔の事件の復習ができます。

 

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