ちきうアネクドート

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さりぎわの歩き方

さりぎわの歩き方
さりぎわの歩き方 中山 智幸

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ネットニュースライター、駆け出しの起業家、企業と訴訟をしているエンジニアなどがあつまる、あやしい事務所のパーティション

あやしい人たちのあやしい会話などが気になります。

一方の世間では「いまどきまっとうな青春小説」という帯のついたよくわからない小説が棚に並んでいます。

それで彼らが合コンでヤって空しいとかいうのですが、あらゆるセックスにはそのときの気分によっては一定の空しさが付きまとうものではないのかと思いましたが。セックスの空しさなどリア充の世界では当たり前のことを崇高に描こうとする純文学によくある感じです。

そんなことをしているあいだに、「いまどきまっとうな青春小説」はベストセラーになり電車の中づり広告にも載っています。

そうやってしばらく起業家が間借りするスペースでくすぶっていた主人公が、同部屋で大企業就職に成功したエンジニアをタコ殴りにして終わります。

最後には「いまどきまっとうな青春小説」はドラマ化もされて、暴行罪で捕まって載せられた先の、パトカーのダッシュボードにも置いてあります。

純文学よりエンタテイメントとか書いた方が良さそうな気がしたのは気のせいですか。

この本文の軽チャーとのコントラストで「いまどきまっとうな青春小説」も手に取って引用とかしてみればよかったのにとも思いました。

ハスにかまえた人々を揶揄しているようなしていないような、何ともいえないかんじですが。

こういうデカダンっていうか斜に構えた感じのものを今書いても、あまり新鮮味がないというかアマゾンには「意識高い系」批判のほうが切り口は鋭いよって書いてありましたが、嫌いではないです、むしろ好きでした。

起業とかする人は、頭の中身がビジネス一辺倒で感性が欠けている人が多く、今更ことさら取り上げてみるような実態は特にないような気がしますが、

主人公に中身がないところが逆にカメラのような効果になっています。

陰にこもったりベタベタしないところが気に入りました。スマートなものをお求めの方に?

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