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西南シルクロードは密林に消える

西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)
西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫) 高野 秀行

講談社 2009-11-13
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メキシコのウェットバック(密航者、川を渡ってくるので、背中が濡れている人々)とか、欧州の難民の大陸超えを見ていて、どうなってんネンと思う人はいると思いますが、ついに日本人が公然と密航にチャレンジです。

シルクロードとか口実つけてますが、すごい度胸です。

ただ正式の政府にケンカを売ったりするのはヤバイので、通るのは、とりあえずゲリラの支配地域ばかりです。

現場はインド、中国、ミャンマーの国境地帯辺りで、むしろこのシルクロードは、ゲリラ地帯なので、正式にパスポートを取ると、通行禁止のようです。

万里の長城とか作った中国人も、南方は放置していたのは、天然の要塞だからか。

中国が南方から攻め入られたことは一度もなさそうですが、熱帯の人たちが外に攻め入ったりしないのは、飢えないし、人口が増えすぎないシステムとかがあるのか。

で、けもの道を、体を壊したり、ボロボロになりながら進み、近代になってから舗装した道路は近くに通っているのですが、そこへ出ていくと、密航者であることがバレるので、腹が減っても、疫病にかかっても、助けを求めずに、ひたすら我慢です。

きっと本当の密入国も、並外れた体力と転機が要求されて、先進国を目指す100人のりのボートが転覆して2人くらいしか泳ぎ着けないと思います。日本沈没とか読むより、こういうの読んだほうが実用的な感じです。

途中で捕まった中国の警察の取り調べに対して、片言のミャンマー語をしゃべってみるが、すぐに現地人でないことがバレ、英語に切り替えると、英語を解する警官がいなくて、面倒臭くなって釈放してくれるなど、僥倖多し。

インドの警察にも捕まりますが、領事に言わせると、三カ国を越境する密入国は5年以上の収監は確実で、釈放されたのは1000分の1の僥倖とか、電波少年と同じ、前もって裏金を手配しておいたようなヤラセの臭いはします。

そのインドの国境近くのナガランド州では、既に亡命チベット人、タイ人、ネパール人などが入り込み、雑貨商などをやっていて、ちゃっかり入り込み、商売ガイドのような感にもなっていて、海外に出稼ぎの予定のある人にはありがたい本です。

密林地帯はゲリラの温床とかになるイメージがありますが、第三世界で東西冷戦の綱引きの現場だったからか。

森林伐採みたいな話もありますが、最近だと野生生物や植物を製薬に使うとか。

ジャングル過ぎて、わざわざ政権とか作って支配する意味合いが薄いのだろうか。

例えば砂金採りの元医師(中国人)が出てきて、そんなインテリすら、地元では食えず、収益率が低く、企業も軍も入らないレベルのスカ金山でカス広いをしないと、アジアでは生きていけないようです。

インテリをそっちへリクルートかよ、と世界人口過剰による競争の激しさに遠い目になります。

でも自衛隊の訓練や、霞が関の一日18時間勤務とどっちが大変かっていわれると、どれもこれも、それなりに大変だろうし、これはこれで面白そうだと思ったら要チェックです。

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