ちきうアネクドート

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カルニヴィア 1: 禁忌

カルニヴィア 1: 禁忌 (ハヤカワ文庫NV)
カルニヴィア 1: 禁忌 (ハヤカワ文庫NV) ジョナサン ホルト Jonathan Holt

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イタリア半島は東欧やアフリカからEU圏への移民や密輸の玄関口となっていて、マフィアの捨てた死体が流れ着いたり物騒です。観光地の裏が怖い。

温暖化のせいか水の都は高潮で水浸しになり、ハトのフンが浮いていたりとか、

何も知らない観光客を乗せてくれるゴンドラの人当たりの良い人たちが、死体などを運んでいます。

事件の発端は、カトリックの正装をした女性の死体が流れてくるのですが、バチカンは未だに女性を不浄視していて、その遺体漂着現場には不穏な空気が漂います。

死体の上に禁忌を犯しています。金目当ての漁民たちも触れるのを嫌がります。

世界のカトリック諸国の女性の闇司祭とか、インターネットで調べるといろいろあるようです。興味のある人は要検索か。

イタリアには何故か、軍や警察がバラバラに3つくらいあり、その女性軍人&警官たちが主人公です。

ボスニア紛争のときにあったエスニック・クレンジング(集団レイプ)が、先進国の心理実験が仕組んだというレポートの実態を追います。

イタリアに駐在する米軍が、ボスニア関連の書類を燃やしてしまったシーンなどがあり、そういうものは今だと、ネットだと無限に掘り返されたりするようですが、

ネット上から消し去ったそのヤバイ論文を過去に引用してしまった教授の関与がバレたりします。そうやって彼女たちは地道に、エスニックク・レンジングのナゾに迫っていきます。

彼女たちが、現地のボスニアに飛ぶと、誰が指示したのかしらないが、演習を装った最新兵器で攻撃されて死にそうになったりします。

イタリアの現代的要素として、ベネチアの市民が密告文を貴族の家に投稿していた頃からの名家の子息の、

天才プログラマーが作った闇SNSみたいのがあります。そのプログラマは、警察の捜査を拒んで投獄されたりしています。

そのSNSは、冒頭の殺人事件の犯行情報が匿名で投稿され、警察に目をつけられています。

彼は家が金持ちなので、子供の頃に誘拐されて、誘拐犯に硫酸を掛けられたか何かして、顔が爛れていて、軽い人間不信ですが、女性主人公2人はすぐに仲良くなり、この3人がチームを組みます。

主人公の女性警官はひどい現場を見てきて過剰防衛というか、最後の最後で、不倫相手のイケメン上官をセクハラで告発して、軍の出世階段をのし上がるのはやり過ぎですが、あまり気になりません。

戦争犯罪としてのレイプという辛気臭い題材の反動で、武闘派女性無双です。

彼女がおばあちゃんに、戦争と平和のどっちがよかったか、と質問して、戦争よ!と答える辺りとか良い味を出しています。

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