ちきうアネクドート

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モナドの領域

モナドの領域
モナドの領域 筒井 康隆

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どこかのベーカリーが、不気味な腕の形のパンを売っていたら、近所でバラバラ殺人事件が起きて、そのパンは、そこに落ちていた手の形がモデルとかいう噂がたち、通報されて、取り調べを受けます。

また、同じ地区の公園で神といわれる美大教授が出没して、プライバシーなどを当てて、人々を集め、聴衆が増えてきたので、不穏当とみなして警察が来ますが、これは集会かどうかでモメてるうちに、神は近寄ってきた男を念力で突き飛ばして、逮捕されます。

調書を取る課程で、彼は神(GOD)を騙り、検察官が、GODと話しかける辺りは、微笑ですが、テレビにでて大衆と語るところになると、急に安いテレビタレントみたいになってショボイです。

そのうち既存の価値観の崩壊がおこって、この世界もたくさんある宇宙の中の可能世界に過ぎないし、いちいち気にしない方が良い、みたいなことなのですが、

例えば、日本が震撼する何かのアクシデント後に、

治安警察をバックにした人たちが、プライバシーを漁って、人々に超能力があると思わせ、神を騙って、一応逮捕していてアリバイを作り、メディアでショーアップして事態収拾するんじゃないですか、ケッということでしょうか。

神と科学だったら、もっと練ったものが他にいくらでもありそうですが、筒井康隆も、何か落ちたという感じがしました。

右足の指で書いたみたいな感じで、あまり気合入れていなそうなのに、最高傑作とか書いてあるのは何なのか、予言性に自信があるのか。

日本の破たんくらいは、みんな予測してるので、今更こんなこと書かなくてもと思いました。

途中で、申し訳程度に、今の作家は社会に反感を持っても、その反感を先回りして蓋をする治安維持の為の本しかだせません、みたいなことが書いてあります。目の前の危機から目をそらす本が多いのは確かですが、とりあえず、内容をもっと面白くして欲しいです。

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