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史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか

史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか
史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか グレゴリー・ザッカーマン 山田美明

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市場の透明性や投資の自由度で、世界の金(ホームレスマネー、投資、銀行、年金基金など)を集めていたアメリカですが、その金のワールドカップでバブルが崩壊したのは痛手です。

 

バブルの後始末に困るなら、何かリスクヘッジとか緩衝材みたいのを開発すれば良いと思うし、ずっと金融工学の知識を進化させてきた金融人たちは、次からはそうしていくと思います。

今回の危機でも、きちんと未来予測に基づいて儲けた人がいたようで、納得しました。本書はその人たちを追うドキュメンタリーです。

 

今を時めく金融屋さんたちの、コンサルがつまらない仕事で、投資をやりたいというのが意外でした。彼らの勤労意欲の源は、狩猟本能か。ショー・ミー・ザ・マネーと言う感じでしょうか。

この本では、サブプライムローンショックで儲けた複数の金融野郎たちが出てきますが、例えば給料体系がナゾです。儲けの山分けで、社員が少ない方が儲かるとこぼしていて、カジノ荒らしのようです。

アメリカの会社に内部留保はあるのか。別に金の分け方に厳密なルールがあるわけではないだろうけど、日本の会社なら、いたく儲かったからといって給料がハネ上がるでもなく、ボーナスも1000万とか出ないだろうし。

 

IT技術は、規模を集約して、多くの商品を売って稼げるように貢献したようです。サブプライムローンの技術も恐らくコンピューターなどを使っています。 

日本では遅れて出てきて2005年にITバブルが崩壊し、金融工学にはほとんど手出ししなかったそうですが、村上ファンドとか、金融調達の効率として、どこまで欧米に肉薄したのか、元々アナクロにホームページを作っていたライブドアと同じで、あくまで亜流でしょうか。

株式100分割は、新しい手法なのか、しょうもないゴミ手法なのか、堀江を逮捕しなかったらどうなっていたか。

 

アメリカの金融クラッシュの過程はコンピューター上でシュミレーションできそうですが、日本にそのデータはありません。彼らが犠牲を払い、雲の上に行ってしまったのは間違いありません。

スペースシャトルなども何度も失敗して、宇宙飛行士が命を落としていますが、その結果、アメリカの宇宙工学は他の追随を許しません。

  


主人公は人当たりの良いイケメンで人気があって、他の貴族仲間を投資に誘ったが、誰も振り向かないのでヘコんだとか、私生活の記述も詳しいです。

向こうのエリートは高校生の頃からパーティーをしますが、つるんで具体的に何かメリットがあったという話は聞かないが、そんなの素人に抜かれるほど甘いつるみ方はしないか。

東大閥とかも、良いか悪いかって言われると微妙ですが。


アメリカの投資銀行サブプライムローンスキャンダルで完全になくなったわけではないですが、余剰人員は、どこに転職したのか。

失職したバンカーたちも、血税貴族と非難されている高い退職金を貰って引退、口封じというか、一種の天下りでしょうか。金融は民営化されていますが国策です。

 

 

アメリカにはCDSという何かが値下がりしたときに保障される保険があり、主人公たちはサブプライムローンの暴落に掛けてこのCDSを買いあさって儲けます。

CDSは何にでも掛けることができ、今度は日本の国債に掛けられるそうです。

日本の国債は安全な資産として持っている人が多いと思いますが、

暴落すると思う人など、気になる方はどうぞ、と言う感じですが。

CDSはすぐに売れない、流動性がなく、買い集めるのが大変だったそうで、その辺の記述は我慢、我慢で、派手さがなくて退屈です。

 

 

金回りの感じとして、バブルがあるのとないのとでは、どう違うか。バブルはなければいい、で済むか。バブルが無い経済は、共産主義ともいえます。

経済学の精度は低く、時の政権の綺羅星のごときブレーンたちが予測しようとして予測しきれず、

アメリカも宇宙開発やデータ収集で、人々の動きが計算しうるという、共産主義臭い要素は入り込みつつあると思いますが。

クレジットスコアの低い人たちが家を購入できるサブプライムローン自体が住宅共産主義と揶揄されていたそうです。