ちきうアネクドート

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ジェノサイドの丘

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 フィリップ ゴーレイヴィッチ Philip Gourevitch

WAVE出版 2003-06
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ツチ族をぶっ殺せ、ジェノサイドの起きた例のルワンダのその後を追ったドキュメンタリーです。

冒頭で、唐突に、白人の妻が欲しいんです、と真顔でいう黒人の神父のエピソードが挿入されています。れっきとした神父さんです。

その彼が白人の筆者に、妻になる女性を紹介して欲しいというので、白人の妻を持つのもいろいろ大変だよとか適当に誤魔化したようですが、冒頭から既に哀愁漂っています。

白人になりたい。人間になりたい妖怪ベムみたいです。

キリストの教えを実行し、教養のある黒人神父に、そこまでの絶望のセリフを吐かせたルワンダ虐殺のその後です。

頼りの国連は、虐殺がひどすぎて、途中で退去し、今度は虐殺者側の難民に支援をして、その虐殺者たちが戻ってきてしまったりします。

情勢が元から何が何だかわからない上に、本書は分かりやすくする構成はあえてしていない。

インタビューなどを善悪の区別なくそのまま紹介し、かつアフリカ人の名前が複数出てくるので、分かりにくいしシュールです。

インタビューした人たちが、生き残ってしまってどうしようと途方に暮れています。

一応裁判をやってはいますが、素人の目撃情報1つで投獄しているので怪しいし、キリがないので全員は捕まえないようだし、

地元民には、ツチ族フツ族の、虐殺をした人と、何もしなかった人の、見分けはつくのか。

双方の身を守る、ゲイテットコミュニティーとか作りたくても金がなさそうだし。

この虐殺を描いた、ホテルルワンダという有名な映画がありましたが、終わった後のことは何も書かないので、後始末を知りたい人には良いです。

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