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日本中枢の崩壊

日本中枢の崩壊 (講談社文庫)
日本中枢の崩壊 (講談社文庫) 古賀 茂明

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退屈そうなタイトルですが、やり手の官僚がどう仕事をしてきたが書いてあり、思ったより良かったです、監督官庁なので、民間の1会社よりマクロな動きがあり、就職人気の秘訣が分かる気がしました。

OECD(経済開発機構)のプロジェクトに出資する見返りとして、日本人から初出向とか、経歴がすごいです。

ヨーロッパでは当たり前だったクレカ偽造対策の法整備を進めるところとか面白い、

海外では職質を受けて偽クレカを持っていたら逮捕だが、日本だとクレカをチェックする権限すらないとか。

仮に誰かが警察官の前でトランクを落として中から偽造クレカが1000枚くらい出てきても、お咎めなしとか。

庁内でサウンディングボードをしてもはかばかしくなく、法務省へ行っても、既存の刑法は厳然として動かしがたいと言われ、

マスコミにクレカ被害の現実を特集してもらうとか、かなりのやり手らしい。

警視庁が動いて、(交通法などを取り扱う)行政刑法で対処しましょうといってくるのだけど、彼らは天下り目当てなので保留しておいて、

法務省へ警視庁が食いついてきましたよ、とかいって交渉していくとか。官僚も意外とスタンドプレーが許されるのか、と面白かったです。


東電はとりあえず、利益が余っているのに、消費者にも株主にも還元せず、ベネフィットフリンジの多い怠惰な企業と書いてあります。

東電が普通の会社と違うのは、例えば、何かの効率化で儲けて、営業努力で価格を下げると、消費者が余計に電気を使って資源の無駄遣いになるのではないか。

電力料金は、高すぎるのも困りますが、安すぎるのも浪費されて困るのではないか。

こんな理屈で東電の過剰な福利厚生などを擁護する人はいないと思いますが。

その差益を、有効な投資とか、何か違うことに使えばいいのか。社員の福利厚生より、人々の為に、自然エネルギーに投資するとか、すれば叩かれない。

 


タイトル通り、日本の中枢が崩壊してるかどうかは判定不明ですが、行動派の元官僚氏の活躍を読むことが出来て、城山三郎官僚たちの夏みたいな感じです。

ただ彼は、逆に辞めてからの言動より、官庁の中でやったことの方が大きかったのではないか、という印象を持ってしまい、複雑です。

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