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ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死

ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死 (NHK出版新書 368)
ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死 (NHK出版新書 368) 石井 光太

NHK出版 2012-01-06
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外国人の暮らしは意外と見えないところに息づいています。ステイするだけではなく、外国の地で生まれて死ぬということは大変でした。例えば異宗教の外国人が亡くなれば、遺体は親戚のいる祖国へ送還しなくてはいけない。

日本は火葬なので遺灰や骨壷を送ればよいと思うかもしれないが、イスラム教やキリスト教は土葬なのでエンバーミングして棺ごと送り返さなければいけなくてお金がかかります。しかしお金が無ければ無縁仏になるケースもあるとか。

逆のパタンでは、イスラム教徒と結婚した日本人女性の両親が、遺体を火葬するから返せといってくるようなトラブルがけっこうあるとか。

深みを感じるものもあれば、三流週刊誌っぽいものもありました。外国人ホステスさんなんかは占いなどの以外と虚業的なものにお金を使っているらしいとか。あまり報道されないので盲点になっています。


この本の扱うように、端的には生まれて死ぬという極めて文化的な側面において、移民が移住先の現地に溶け込むかモスクや中華街などの民族コミュニティを作るかは欧米でも問題視されますが、移民を入れるにしても彼らが日本に溶け込むなら良いという人もいますが、独自の文化がありセンシティブです。

私は新しい風習はたくさんあったほうが面白いので歓迎ですが、例えば、火葬の文化に土葬は受け入れられにくいし、逆もしかりかもしれません。


この本はカネ、性愛、死、ということで、アナーキーな気配が漂っています。

例えば家庭を持ち、子供を地元の学校に通わせたりしない層ですが(インターナショナルスクールなどはお金がかかるか)、日本はそもそもそういうことのできない国なのか、

ということについて考えさせられました。移民を季節労務者としか扱わない姿勢です。

それは物乞う仏陀などのルポをものしている著者のキャラクターのなせる業なのか、他のジャーナリストや本との差別化であえてそうしているのか。

夜逃げ保証付き結婚というのもあり、笑いました。IT化が進んで世界の人が全員フェイスブックアカウントを持つような社会になってくると、身元がハッキリしてきて違うかもしれません。

何を思ってこういう編集にしたのかはわかりませんが、これが日本が移民を認めないことの現実か。