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現代フィリピンを知るための61章

現代フィリピンを知るための61章【第2版】 (エリア・スタディーズ)
現代フィリピンを知るための61章【第2版】 (エリア・スタディーズ) 大野 拓司

明石書店 2009-09-17
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人々の素朴な暮らしから、警察の汚職のすごい話まで、落差があります。

昔からフィリピンというまとまりではないですが、小さな島が集まり、海の要衝として栄えていたようで、古い王朝の陶器が出土し、

13世紀ごろには全盛期のイスラム教なども伝わり、15世紀当たりから大航海を始めたスペインが中継貿易に使い、キリスト教が広がったようです。

欧米の植民地支配は少数民族などを使ってハンパな統治をすることが多かったですが、

19世紀にスペインを追い出したアメリカは真面目に、ミニ合衆国みたいな政治システムを作ったようで、

今でもその伝統を引き、フィリピンで出世したい人は法律家か医者になるそうです。

しかし、ほとんど政党はなく、二世貴族や芸能人ばかりで、交渉次第で適当にまとまったり離れたりし、金権選挙のようです。

フィリピンでは地主が大きな力を持っている一方で、少数民族の所有権があいまいな居留区もあるし、外資の運営するプランテーションもあり、適当なようです。

アメリカに似て、規制が少ないのか。

熱帯雨林は伐採されつくして土砂災害などが多いが、公害で悪名高い鉱山が学校をつくってチャリティーをやったりとか。

フィリピン本土は地主制度が健在で警察は腐敗し、暮らしにくいのか海外へ出稼ぎする人が多く、

フットワークが軽く、現地のクリスチャンのミサに参加したり、フィリピン人が最後のキリストというフィリピン流の流派があり、それも海外に輸出しているとか、元気が良いです。

東南アジアの戦後は、アメリカの影響もあってか、経済活動から中華系を排除して民族資本を育てる、ブミプトラ政策のようなものを打ち出した地域が多い。

中国は昔から政変が多いので、その都度周辺地域へ流出することが多いようです。日本には来なかったようですが、東南アジアには多い。

華僑もフィリピン人も、積極的に渡米などをし、華僑はフィリピン系中国人、などと、よくわからない影響力を発揮しています。ポーランド系ユダヤ人みたいな、多重性があります。

日本軍の南方侵略時は、米軍兵士やゲリラの多いフィリピンはまともに統治せず、物資が困窮していたこともあって略奪などをし、アメリカとの決戦場になったようで、日本軍に必ずしも悪印象を持たない東南アジアの中では評判は悪いです。

民衆向けの劇で、ユダがキリストを裏切るシーンで、ユダ役の人がジャパン・マネーと言い観客が笑うが、これは、すぐに紙屑になった日本軍の軍票のことを指しています。

日本軍が埋めたとされる山下財宝という伝説があり、徳川埋蔵金やM資金みたいな感じで政府も掘り返しているそうです。

マルコス政権が不正蓄財を非難されたときに、山下財宝を見つけたと言い逃れしたそうで、あとは、日本のODAも不正蓄財の隠れ蓑になっていたとか、脇が甘いです。

共産圏の衰退とシンクロしてか、フィリピン発の独裁政権を打倒するピープルズパワーは世界に広まり、

ベルリンの壁を壊して、天安門では学生が戦車に轢き殺されたりしていました。

フィリピンでは、軍が寝返るとか寝返らないとか、市民が戦車の行く手に花束を置いたりして結構盛り上がっていました。

 

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