ちきうアネクドート

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20世紀の幽霊たち

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)
20世紀の幽霊たち (小学館文庫) ジョー ヒル Joe Hill

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スティーブンキングの息子です。ホラーか純文学かどちらかで失敗して、こうなったそうです。そのどちらともつかない、不思議な短編集で、そこはスティーブンキングに似すぎているのですが、違います。私は量産型のスティーブンキングよりオススメで、以下に、とりあえず2つ紹介します。

 

>救われし者

あるトラッカーが大雪の日に道端で立ち往生しているヒッチハイカーを載せたら、

あなたは私の祈りに答えたのです、とか、神の祈りに答える機会はたくさんある、などと危ない人でした。

そいつはよかったな、などとトラッカーが適当に言っていると、

ヒッチハイカーはこのベストはキリストが恵んでくださった、と言い、対向車のライトが差した瞬間に、

そのベストに大量の血が飛んでいるのが見えます。

こいつはヤバイと思い、降りるように説得し、俺は被害者を助け、お前はトンヅラできる、と交渉します。

キリストは、あなたは私の話を信じないのですか、と機嫌を損ねますが、彼が何とか追い払って酒を飲んで帰ってくると、

車体に血文字でFORGIVE(許す)と書いてあり、薄気味悪くなり、あわてて消します。

そのあと彼が何年かぶりに別れた妻子に会いに行くと、

娘はまともな稼ぎのない彼に冷たく、何の収穫もなく帰るハメになり、途中でトラックを夜中の雪道で横転させます。

翌日探しに行くが、トラックは見つかりません。

 

 

>黒電話

野球少年が街で話題の風船おじさんに誘拐されます。

誘拐犯のデブなオッサンは凶悪ではなく、お互い、敵なのか味方なのか、良くわからない感じが、助かるのか死ぬのか緊張感があります。

しかし誘拐された主人公の男の子は、過去に誘拐された子供が、みんな殺されているのを知っています。

リトルリーグの投手戦で試合の後に、えぐい球投げるな、と声をかけてきた相手チームのライバルがいますが、

主人公は、良い試合だった、とマヌケな答えしかできなくてダセー俺と思った、その男の子も犠牲者の1人だということを新聞で知ります。

この二重の窓を外せば外に声が聞こえる。いや、みんなそう思ったんだ。それで、どうなった?

 誘拐犯の家の、配線の切れた黒電話に、電話が掛かってくるとか来ないとか、ホラーとしてのオチは弱いです。

 

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