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幻想の郊外―反都市論

幻想の郊外―反都市論
幻想の郊外―反都市論 越智 道雄

青土社 2000-07
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アメリカは地方へのバラマキが少なく、自治か資産家の趣味をベースにした企業城下町的なものが多いような印象があります。

トレンチコートマフィア事件を引き金にした、郊外の場所の喪失についての随想というか、述語が独特です。

日本でいうと榊原事件なのか、ボーリングフォーコロンバインなんかの随筆版か。ファーストフードとロードサイド、ショッピングモールに管理された郊外の漂白された住人達です。

そういう場所であるからこそ、高校の生徒たちは花形のフットボール選手を中心に、チアガール、二流の選手、オタク、というようなトライブにわかれて棲息していて、それが、スポーツ野郎は死ね、という怨念を掻き立てた、という一部では有名な事件です。

ヒッピームーブメントからコミューンの成立などの歴史などに触れられていて貴重か。シアトルの反WTOグローバリズム)デモなどに結びついています。郊外生活に依存している、日本の反原発デモなどとは構造が違う。が、理論的につきつめればこういう、ノー原発、自給自足的なものに行きつくそうです。ティーパーティーやリバタリアンはそこまでの覚悟があるか。

アメリカのコミューンは小規模なものが多いが、日本だと小規模なものは無くてヤマギシが1つ頭抜けているんだとか。
ヤマギシ会をプッシュしているのが引くというか、グローバリズム反対はかなりキツそうです。

ただ、共産党創価学会の左翼は、工場労働者の資本家サイドからの管理のような古い仕組みによっていて、産業フェーズ的にも古いと書いてあります。エコ左翼に移行しつつあります。

そうすると、農村の基盤が左翼になるのが自然ということでしょうか。大地主制が復活すれば右翼かもしれないですが、労働争議などが起こるのか。

石原慎太郎やオブチは、アメリカの開拓農民的臭いを漂わせて人気をとっているので、萌芽があるそうです。

そういう日本の政治風土の分析があり、アメリカだと、政治学者などによる無党派層見える化がおこなわれているとか。

元々選挙に行かない無党派層が、人為的な見える化をされると、暗示にかかってそこに投票してしまう効果は大きそうです。

しかし都市民自体そのことには自覚的ではないとか。

スキャンダルも多いヤマギシズムみたいなものに何故入れ込むのかは不明で、ただのモチーフなのかもしれないですが、アメリカの宗教学校で進化論を教えないなど、近代科学との齟齬も気になります。

一次産業は、21世紀の科学、遺伝子工学や養殖、農薬などの環境科学と相性の良い分野です。

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