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沈まぬアメリカ 拡散するソフト・パワーとその真価

沈まぬアメリカ 拡散するソフト・パワーとその真価
沈まぬアメリカ 拡散するソフト・パワーとその真価 渡辺靖

新潮社 2015-10-23
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オイルマネー依存からの脱却を図る中東諸国に、欧米の大学が進出しているのは有名です。

高層ビルの乱立する、経済特区タックスヘイブンのようなところは

税率とか、働いている人の能力が高い方が、地元政府にとって対比用効果が高いのと、

進出サイドとしては、周辺から集まる安い労働力と、先進国の左傾化した地元民のいない租界のほうがやりやすい、というメリットで人が集まるようです。

クウェートやUEAなど、一部の王国は、10分の9くらいの住人が外人とか。

ホワイトカラーもブルーカラーもまとめて出稼ぎして帰るので生活の臭いは薄く、成金用の大学です。

欧米の大学の日本進出は1980年代に失敗し、先細りするこの先の日本ではトレンドではないし、そもそも海外への留学者もあまり多くありません。

 

スタート地点では道徳的ポピュリズムのつもりが、逆に地域社会を破壊したとアメリカの地元では賛否両論のウォルマートの海外進出例、例えば中国共産党は、外資には労働組合の付設を求めるが、

結果、組合はウォルマートの幹部と共産党員ばかりで、トップダウン同士で意外と仲がいいのではと書いてあります。

あとは、メガチャーチセサミストリートロータリークラブ、ヒップホップ、選挙コンサルタント、などアメリカから輸出されているカルチャーが章立てになっています。


例えば、前回、不正疑惑の噴出したアメリカの2008年の大統領選は、5000人以上の国際選挙監視団が張り付き、

公正な選挙を求めると、あのロシアのプーチンに指摘される屈辱ですが、

アメリカの誇る広告ビジネスは、元々、政治コンサルタントから始まったそうです。

依頼者が無愛想な候補者なら、誠実さの現れなどとアピールして当選させるテクニックとか。


元から何となくあった固有の民族の風習ではなく、多民族がよりあつまって作りだした高次の文化なので、伝播力、応用力があるということなのかもしれません。

元々アメリカが、ソフトパワー輸出を狙ったのか、アメリカが大国だから伝わったのか、そうでなくても広まったのかはわかりませんが、

アメリカが弱っているという物言いは、アメリカの韜晦術というか、彼らは昔からそうやってITやGPS、金融など、基幹技術は盗まれないようにコッソリ育成していたので、弱ったフリを文字通り受け取ってナメたらまずそうです。

あまり大国ヅラしていると、テロリストに狙われるので、陰に隠れたのかもしれないし。