ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

太陽はひとりぼっち

太陽はひとりぼっち [DVD]
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白黒画面に漂う退廃の臭い、太陽はひとりぼっちというポップな邦題に惹かれて借りると面喰うかもしれません。

こういうところから欧州のスローフードとか出てきたのねん。

英語メディアはよく、日本列島を、コンクリートの城とか、ゼネコン天国とか悪口を書いてきますが、

それはグーグルアースを見れば一発で分かる、反論しようのない悲しい事実ですが、

元々そういう工業化、管理社会は欧米発です。

彼らは批判精神があったから、コンクリート一色に席巻されたりはしなかった。

フランスかイタリアの、1950年頃の、そういう批判映画の1つです。

いかにも日本にありそうな、無機質な団地のようなところが、舞台です。街灯に蛾が集まったりとか、建設中の工事現場の横をサラリーマンたちが黙々と通勤していったりとか。

そこで主人公2人の、不毛の愛が花開きます。

日本の50年代だと3丁目の夕日とか所得倍増計画の頃で、ヨーロッパは一足先に豊かになっていますが、

イタリアで撮ってフランス語という、何かよくわからないアレなのですが、東京の標準語で撮って名古屋を映すとか、どういう意味なのかはわかりません。

無表情な群衆などがゆっくりと映されていく間に、主人公2人の情事が挟まります。株をやったり、嘘くさいアフリカ舞踏などを習ったり、退廃の臭いです。

まあ株もフラダンスも、退屈な生活に彩りを添えて、別に良いと思うのですが、これはそういう映画なので。

最近だと同じことを表現しているのは、80年代、90年代頃にたくさんあった、アメリカや日本で、郊外の殺人事件を書いたりしたものにあたるか。これは派手な事件とか一切なくて、映像だけで表現しています。

西側の消費社会の繭の外は大荒れということで、核実験のニュースとかがでてくるけれど、それは衝撃的ながら、主人公とは何の関係もないことが示唆されて、ますます主人公の生活の退屈さが浮き彫りになります。

 

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