ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ブラック オア ホワイト

ブラック オア ホワイト
ブラック オア ホワイト 浅田 次郎

新潮社 2015-02-20
売り上げランキング : 32666


Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

 


スイスのホテルで、ブラックオアホワイト?ともって来られた白と黒の枕をどちらか選ぶところから、話し手の夢が始まります。

アマゾンにはキザで臭いと書いてありますが、気のきいた村上春樹という感じです。

お涙ちょうだいの醤油臭い浅田次郎が好きな人はスッコんでろというような雰囲気か。

オシャレな小説は世の中に腐るほどあるので、彼が敢えて書かなくても良いかもしれませんが、

どちらが韜晦術なのかは知らないですが、何でもアリの貫録です。

パブ、ラッキーマンでは乾杯され、パブ、アンラッキーマンでは人間の肉を食わされるとか、

白い枕を選ぶか、黒い枕を選ぶかで、その晩に見る夢は180度違ってしまいますが、

主人公の商社マンは、何故か黒い枕を選んでしまうことも結構あるのが不思議です。

悪夢は見ないに越したことはないが、彼は好奇心が抑えられないのか。

インドふうのスパでマッサージを受ける、インドの黒の魔術師と白の魔術師の伝説とか、いろいろシャレています。

失敗で左遷されたり、中国の軍のスパイに騙されたりする商社マンの波乱万丈の人生に、そういう世界各地で見た夢の話が混じります。

こうしてみると、日本のビジネスマンって、やっぱりスゲー金持ちです。かといってケチな金満家の送るパッケージツアーとも貧乏なバックパッカーとも違います。

金を賭けて、きちんと冒険もする、昔の欧米の冒険者みたいな感じ、これ自体が1つの夢のようになっています。

そうすると、やっぱり村上春樹とは違うか。外交的で、男らしい村上春樹、みたいな、それが浅田次郎なのか。

 

広告を非表示にする