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ラブ&ポップ

ラブ&ポップ―トパーズ〈2〉 (幻冬舎文庫)
ラブ&ポップ―トパーズ〈2〉 (幻冬舎文庫) 村上 龍

幻冬舎 1997-12
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1990年代の渋谷を闊歩する女子高生4人組みの主人公1人が、どこかの店で見た宝石が一目ぼれで欲しくなり、

それは明日には売れてなくなってしまうかもしれないから、アルバイトでお金を貯めている時間がなくて、友達と相談して流行りの援助交際をします。

明日にはなくなってしまう輝き、そういうものは、若い頃の村上龍が追い求めてきたものだと思いますが、ここではその情熱の対象が、トパーズの宝石になっています。

しかし肝心の、援助交際の結果はどうかというと、性犯罪の被害にあいそうになった末に、そういうことをしている影で、どこかで悲しんでいる人がいるとかいう、赤頭巾みたいな話でハラヒレホレハレです。

その辺のオッサンでも書ける話をかいてどうする、などとツッコミを入れられていますが。ただ電話ボックスに貼られたチラシの連写などはさすがで、文章がカスってことはないです。

彼の初期のころに書いたトパーズのときは売春する人たちを、社会の外部にまします巫女みたいな扱いをしていたのが、今回のトパーズ2では、普通の女子高生には、一般市民であってほしいという感じが出ています。

お前ら、覚悟が足りねえんだよ、ともいえますが。

トパーズの続きを期待すると本を破きたくなる人はいそうだし、デビュー当時の反逆児から、論壇の重鎮、つまり説教オヤジへという、スタンスの違いかもしれません。

昔の後は野となれ山となれという書き殴りよりは、バランスが取れていますが、何を求めて読むかで違いそうです。

後書きに、通りがかりの女子高生に、この本って、いいんだけど、ちょっと違うよね、と話しかけられたとかいう逸話は、オッサン臭いので、やめなさい、と思いました。

彼は取材と称して、女子高生を集めてきて全員に2万円渡して何でも買っていいよツアーをやったそうですが、取材は生きたのか。

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