ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

階級(クラス)―「平等社会」アメリカのタブー

階級(クラス)―「平等社会」アメリカのタブー (光文社文庫)
階級(クラス)―「平等社会」アメリカのタブー (光文社文庫) ポール・ファッセル 板坂 元

光文社 1997-11
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79年の本です。アメリカ人に出身階級を聞くと、中流は、そんなけがらわしいことを聞かれたのは初めてだわ、というリアクションをします。一方、上流と下流はそんなこといわれてもどうでもいい。
アメリカには貧富の差や人種はあっても階級はない。天皇とか貴族とか、そういうのは他の国にはあっても、アメリカには公式にはない、ということになっています。けどあるよ、というタブー本です。

中流以下がboringというところを、彼らはtiresomeとかtediousと言うし、ほかの階級がangry、mad、sore(怒った)というところをupset(混乱した)、distressed、
cross(不機嫌な)とさえもいう。褒め言葉にも上流語があります。労働者階級の男は、良い品物を指して、super(イギリス的)とか、outstanding(プレップスクール的)、とは絶対にいわない。

広告屋の使うプレステージみたいな単語とか、リモ(リムジン)も、上流の人はただのcarと言います。

中流階級は気どって音節を増やす、atmic bombをnucrear diviceとか。

自宅の居間にあるもの(雑誌やインテリア)に点数をつけて、階級を特定する企画とかもあります。

「かつて、某国立大学のお医者さんが、アメリカでは収入がゼロなので(日本の国費で研究に来ていたた)、小学校に申請して、子供のランチを無料にしてもらっていたことがある。周囲のアメリカ人は想像を絶するこの所業に、しょっちゅう陰口をたたいていた。メディカルドクターというだけで、かなり社会的地位が高くなることを、この人は知らなかったのだ」などということも書かれています。アメリカに赴任される方は、注意、注意。

最後に、Xカテゴリーというのがあって、これはヒッピーのこと、そういう例外の人もいるようです。
アメリカの純化された資本主義は、何を買って、どんな家に住むかで階級を誇示するというシステムだから、見栄を張ったり、無理をしたりして、生まれつき階級が決まっている他の国より、滑稽なことになっているかもしれません。これは資本主義全盛期の本なので、アメリカも金融クラッシュしてショボーンな昨今は、あまり流行らないかもしれませんが、これからは新興国がこういう世界になるか、どうか。