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トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ

トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ (NTT出版ライブラリーレゾナント)
トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ (NTT出版ライブラリーレゾナント) 小林 傳司

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昔は、チッソ(公害)の頃のような、悪徳企業や、ソ連とかナチスなどの国家が暴走したり、ということがありましたが、最近は市民とのコンセンサスが必要です。

そういうトランスサイエンス的な領域を充実させて、科学と社会との対話をスムーズにしようみたいなことが書いてあります。

昔の本のサルベージです。

原発問題の参考にしようがあるのか、ないのか。

原発の是非は、日本が養える人口がどのくらいか、というコアな話にまで及び、それ自体、正しいか正しくないかではありません。

また原発がなくてエアコンが止まれば、死んでしまう弱者は沢山います。代替案としてよく出される、自然エネルギーがどのくらい賄えるかは、投資してみるまで未知数です。

決断のコストと、結果のリスクを負う人は同じなのか、科学者にしても市民にしても、そんなシビアな決断するのは困りそうです。

 

本書は原発前なのでむしろ、そういうややこしさをオミットして堂々と論じていて、読みやすいと思います。

科学技術の専門家たちと社会とのコミュニケーションといえば、イギリスでは牛のBSE(狂牛病)問題が大きいようです。

日本では、例えば遺伝子組み換え食品で、花粉症の改善に効く米の品種が開発されているが、アンケートをとると食べたい人と食べたくない人は2分されてしまい、正解がないそうです。

が、買うか買わないかは消費者の自由なので、どうでも良いです。

アメリカや世界中で大手を振っている、モンサンテ社などの、農家を支配する遺伝子組み換え種とか、嫌なら買わなければ良い。

農業だって大変な手間がかかってるのだから、大した金を払わないのに、高級品を食わせろというのは贅沢です。嫌なら、庭やベランダで、自分で作ればいい。

ただモンサンテ社は遺伝子組み換え食品であることを、消費者に表示しないという、極悪政策をとったという噂なのですが、本当なのか。

天下のアメリカ企業が、中国の毒ギョウザレベルに落ちていませんか。アメリカ本土ではなく、海外で、かもしれませんが、海外、ナメられています。

 

前述のように、原発問題や、車と交通事故のような、政治がらみのことは、入っていません。

トランス・サイエンスの、トランス(つなぐ)の部分がキャンペーンだったりする、とどうなってしまうのか、東電原発キープの為に、エネルギー自給率問題と結びついたキャンペーンを張ることが多いとか、いろいろあります。

あとは世界的エコブームと、温暖化煽り疑惑など。テーマは途方もなく大きいです。

 

それから、科学のシンポジウムをするときは、研究所や企業の主催ではなく、NPOや大学、新聞社などの第三者機関を挟んだほうが、対立が先鋭化したり、席が一方的な工作員で埋められたり、ということがない、と書いてあります。