ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ

THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ (角川文庫)
THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ (角川文庫) 矢作 俊彦

角川書店 2007-11
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チャンドラーのロング・グッバイのパロディみたいです。

主役が日本の刑事で、物語の半分が日本の警察だとはあまり感じられない、バタ臭さがグッドです。

舞台は在日米軍のいる街横須賀で、米軍は日本の警察よりも力をもち、当事者がアメリカ人だと事件が迷宮入りすることもしばしばです。

それが独特の無力感と悲哀を漂わせています。

が、シリアスなハードボイルドではなく、どこか肩の力が抜けたおちょくったようなスタイルが身上です。植民地の日本らしいか。

刑事の二村が仕事を終えて腹をすかしてある店に入ったところ、閉店時刻なのに食事をつくってくれたアメリカ軍のパイロットのビリー。

2人は友達になるのだが、彼はヘリコプターの事故で墜落死してしまいます。

彼の巻き込まれていた案件とは何か、ベトナム戦争密入国者まで広がる闇が徐々に見えてきます。70年代が舞台です。

そして、いきなり捜査を外され、警察から冷や飯をくらう二村。ビリーの件はヤバイ案件だったようです。

ビリーは刑事の二村を利用したのか。ビリーは友人なのか、卑劣な敵なのか。

得体のしれない人や、よそ者も多い、基地の町の不思議な解放感が良い味を出しています。

アメリカンカルチャーが好きな人はたまらないか。

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