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ゴヤ  1 スペイン・光と影

ゴヤ  1 スペイン・光と影 (集英社文庫)
ゴヤ  1 スペイン・光と影 (集英社文庫) 堀田 善衛

集英社 2010-11-19
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1巻は、彼の絵に出てくる荒々しい背景や人の姿、それを育んだ、ゴヤとは必ずしも関係ないスペインの地史が面白いです。

スペインはオレンジと日光の大地みたいなイメージですが、当時は岩だらけであまり産業がなく、

ゴヤはイタリアやフランスのエピゴーネンが跋扈する未開の地スペインに見切りをつけて、本場のイタリアやフランスに赴かざるを得ず、その宮廷に入り込む様子が、2巻以降です。


イベリア半島の南の方には、当時隆盛を誇ったイスラム教徒が地中海を超えて入り込み、

レコンキスタキリスト教徒の手に戻した後は、残ったイスラム教徒やユダヤ教徒キリスト教の異端などを、異端審問所が片っ端から訊問して殺していたそうです。

庶民の間に黒いマントが流行るのは、中に拳銃や短剣を忍ばせて、要人暗殺などに都合がよかったせいです。

庶民は虐げられているというより、蛮行ばかりが書いてあり景気が良く、それはゴヤの絵にも通じるところがあります。

スペインに赴いて、かなり土地や資料を渉猟したようで、作家の文学的表現に彩られ、良いシリーズです。

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