ちきうアネクドート

仕様でどうしても消せないが、リンク先の婚活業者はココとは無関係です。

ジーザス・サン

 
ジーザス・サン (エクス・リブリス)
ジーザス・サン (エクス・リブリス) デニス ジョンソン Denis Johnson

白水社 2009-03
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グランジ・ロックとかのネガティブな歌詞でこういうのあります。

交通事故にあったりとか、言われてみればロクでもないのですが、ひたすらスタイリッシュです。

血を流して死にかけた男と目と目で通じ合い、深淵をのぞく。その妻の死体を見て叫ぶ声が最高で、それは人生の中で何度も戻りたい瞬間とか。

クスリか何かで入院したときに、シダ植物が上から垂れてくるシーンとか、俳句のように渋いです。

解説には中流階級の自滅的な生き方を書いているとかありますが、

ひどい状況なのに、あまり殺伐としない辺り、後書きには、聖書の影響とか書いてあります。

織り込みのところに、元ジャズプレイヤーとか書いてあり、そりゃあ、オシャレですと脱帽しました。

他の短編では、妻に眼をナイフを刺された男が夜の病院を訪れ、脳に達しているかもしれない危険案件ということで、臨時に周囲の病院から眼科や脳外科を呼びますが、

そのあいだに酔っ払った助手がナイフを抜いてしまい、結果的に何の後遺症もなかったりします。

夜勤明けのあと、助手の2人は、気晴らしにドライブに出かけて、雪の墓地で迷うのですが、

食料用に兎を捕まえて、お腹から子兎が8匹くらい出てきます。それを記念に持って帰ろうとしていたら、子兎は小さすぎて、気が付いたら、後部座席の男が、座席とケツのあいだで潰していて、

お前は底抜けのバカだよこの野郎、などとケンカになります。こう筋書を紹介してもつまらなそうなのは不徳の至りですが、とにかく表現とかうまいのでオススメです。

 

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