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沈底魚

沈底魚 (講談社文庫)
沈底魚 (講談社文庫) 曽根 圭介

講談社 2010-08-12
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日本の中枢に中国のスパイか逆スパイが複数いて、公安がそれを管理しているのですが、逆に懐に入り込まれて、利用されているのではないかとか、病気の妻子を抱える辛気臭い同僚があやしいとか。警視庁公安部外事二が騒がしいです。メンバーの中で、中国の手に落ちているのは誰か。

中国の国立病院が、法輪功から摘出した臓器を、先進国の病気に悩む要人の家族などに移植し、スパイ網を広げていくというネタは本当か。

泣かせるとか外連味とかいうことは一切ありません。

無駄のない筆運びと、そこはかとないコメディ臭が受け入れられやすいと思います。

肉まんとか、マクベスとか、本当に公安の人たちがそんなコードネームを使っているのかどうかは、よくわかりません。

沈底魚というと、小魚ではなくてかなり大きいイメージですが、政界の大物となると、有形無形の利害関係者が遠巻きにしてからんでいるのがおかしいです。釣りあげたところで食べられなそうだし。

この手の人気シリーズと違い、日本の外交官や中国の外交官に共感できるとか、そういう人情のオリジナリティはないので、単純に各国の利害関係に興味があったり、スパイ・ミステリの仕掛けが好きな人向けです。技巧派のホラーを書いていた人で、ややこしい要素を巧妙に組み立てるプロのようです。

 

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